セミの抜け殻、「空蝉」
戻り梅雨?が明けて、どこへ行ってもセミがうるさく鳴いている。アブラゼミかクマゼミか両方が一緒に鳴いているのか。セミの鳴き声は真夏の風物詩だ。
我が家の庭に出たらそこここにセミの抜け殻があった。庭にはたくさんの穴があいている。
面白いと思ったのは、セミの抜け殻がとまっている位置である。一番低いのは50cmもない葉っぱにとまっている。高いのは3mほどの所にとまっている。
蝉の幼虫は夕方に穴から抜け出して殻を脱ぐところまで登っていくと聞いたが、穴から抜け出すところを見たことはない。
我が家の庭のセミはアブラゼミとクマゼミだと思うが、抜け殻かはわからない。夜庭に出て観察すれば殻を脱ぐところを見ることができるのだろうが一度も試みたことはない。
いろいろな高さのところで殻を脱いだ写真を撮った。どういう訳か金柑の木に多い。登りやすいのだろうか。
今日知人の書道展を見に行ったら「空蝉」という作品があった。意味はセミの抜け殻だという。このコトバは高校時代に源氏物語に出て来るので習ったがセミの抜け殻だということは知らなかった。
ネットで調べたら、蝉の抜け殻の様子から、古来よりむなしいさま、はかないさまの例えとして使われてきたという。形はあっても、中が空っぽなのでそのように感じ取られてきたのだろうという。
語源は『現(うつ)し人(おみ)』とされているという。つまり、現実世界に生きる人間のことである。
仏教の思想では、人間の生は、とてもはかなくむなしいものだと捉えられてきた。それゆえ、『うつしおみ』の発音が変化した『うつせみ』という言葉が、抜け殻となって空洞である『空蝉』の文字があてられたのだそうだ。
一番低いところの空蝉
これも低いとこトロの空蝉
2mぐらいの所にたくさん
金木犀にとまった一番高い空蝉
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