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2022年7月13日 (水)

国会で民主主義を破壊するな

  注目された参議院選挙は大方の予想通り自民党が大勝し、立憲が議席を減らし維新が大きく議席を伸ばした。また改憲4党が2/3を超したことによって憲法を改める方向がはっきりした。岸田首相は早急に改正論議を進めると述べた。
 

 投票日の2日前に安倍元総理が凶弾に倒れ死亡するという驚愕の事件が起こった。あるテレビの調査では7割以上の有権者が選挙に影響したと言った。
 

 安倍元首相が銃撃されたことで民主主義の破壊が叫ばれた。確かにあの事件は民主主義の破壊であり、今後影響が広がるかもしれない。言論を暴力で封鎖することは絶対に許されない。
 

 私が危惧するのは、それ以外の民主主義の破壊である。与党と補完勢力が圧勝したことによって国会がこれまで以上に政権のやりたい放題になることだ。
 

 安倍元首相は桜を観る会関連だけで国会で118回の虚偽答弁をしたと言われる。在任8年8か月の間に森友・加計学園問題その他の懸案などでどれだけの虚偽答弁をしたことか。
 

 国会で虚偽答弁をするのは安倍氏だけではない。他の閣僚たちもどうようである。また議論を進めようと野党が要求しても数の力で打ち切られたことがどれだけあったことか。
 

 休会中の国会再開を野党が要求しても規則を無視して受け入れられなかった。政府与党が国会で絶対多数を持ち続けたのでできたやりたい放題であった。
 

 今度の参院選挙でまた自民党などが圧勝したのでやりたい放題の状況が続くことになった。
 

 例え少数意見であっても耳を傾けて聞いて議論をすることが民主主義である。国民の代表として選ばれて議論をする場が国会である。その場を形骸化してはまさに民主主義の破壊である。私が恐れるのはそういう形での民主主義の破壊なのだ。
 

 新しく始まる国会では真摯な議論の場となるよう運営をしてもらいたい。

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政治・経済」カテゴリの記事

コメント

私も今回の参議員選挙で自民党圧勝という事前の予想通りの結果に終わったことに暗澹たる気持ちになった。ある政治評論家が自民党が勝ったというより野党が勝手に自滅したと言った方がよいと言っていたがその通りであろう。フランスではマクロン政権が先の総選挙選挙で与党連合が敗北したし、アメリカの秋の中間選挙ではバイデン民主党は敗北必至と言われている。また先日、イギリスのジョンソン首相はコロナ禍での不祥事の責任をとり、辞任を表明したのは記憶に新しい。各国民は時の政権の失政、失態に厳しい判断を下すのである。ある面、民主主義が正常に機能しているようにも思える。翻って日本はどんな失政、スキャンダルが起ころうとも自民党の絶対多数はゆるぎない。あきれるほど国民は大甘なのだ。これでは、何が起こっても自民党は安泰と思うのは当然であろう。驕るなと言うのが野暮である。国民の厳しい批判にさらされないとすると、一党独裁の中国、ロシアとあまり変わらないではないか。

孫子のために良い国になってほしいと思いますが、今の現状にとても危機感があります。

戻り梅雨はしばらく続きそうです。天候不順の折、くれぐれもご自愛ください。                                   

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