買いだめと買い出し
7月7日の羽鳥モーニングショーで物価高について取り上げていた。値上がりした品目は食用油やパンなど1万6千ちかくあるという。
番組では物価対策として「買いだめ」もありと勧めていた。そのコトバを聞いたとき、「買いだめ」というコトバを聞くのは何十年ぶりだろうかと思った。
戦時中や戦後は「買いだめ」というコトバがよく使われていた。我が家でも父が鰯の干物や大豆などを買いだめした。鰯は大きな木の箱に入れてあった。大豆はたしか1斗缶に入れてあったと思う。
買いだめしてあった鰯の干物には虫が湧いてしまったが、それでも食糧がないので食べた。
大豆は私は時々炒って小さな空き缶に入れておやつ代わりに食べたことを思い出す。今思うと貴重な蛋白源であった。まだ他にも買いだめしたものがあったと思うが思い出せない。
終戦後は「買い出し」があった。買い出しの役目は母で、大きなリュックサックを背負って、汽車で隣の三重県の農家まで行き食料と物々交換をして来た。
「買いだめ」も「買い出し」も戦時中と戦後の生活を象徴するコトバの一つである。
ところで「買いだめ」を勧められても何を買いだめしたらよいのかすぐには頭には浮かばない。以前にトイレットペーパーがなくなって大騒ぎになったことがあった。トイレットペーパーも値上がりするがそれまでに買っておくべきか。
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