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2022年6月25日 (土)

「勘考」は名古屋弁?

 ハガキを交換している旧友から来たハガキに、奥さんが料理を作りながら「勘考、勘考」と独り言を言っていると書いてあった。それを読んだとき「勘考」というコトバを聞くのは久しぶりだと思った。おそらく何十年ぶりだと思う。

 子どもの頃父母は使っていたように思うし、夏休みに母方の祖父母の家に行くと親戚の人もみな使っていた。だから「勘考」は自分にとってなじみの深いコトバである。

 「勘考」というのはよく考えるということだから標準語だと思っていたが、ネットで調べたら愛知県西部を中心として岐阜県や三重県の一部でしか使われていない方言だという。愛知県以外の人には分からないだろうと書いている人もいた。

 「ちゃんと勘考して作るんだよ」
 「よう勘考してやりゃあよ」
などと使う。

 旧友の奥さんは80歳だが「勘考」を使っているのは珍しい。でも、「勘考」は短いコトバなので使うには便利だと思う。

 私の父母は名古屋地方出身なので和歌山県に住んでも家では「勘考」を使っていたのだ。

 ちなみに、便所のことを「勘考場」と言っていた。面白い表現だと思う。トイレで用を足している間いろいろ考えることがあるからだろう。

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コメント

「勘考」は初めて目にする言葉です。
4,5年前のことですが、たまたまテレビをつけると名古屋駅の近くだというオフィスビルからの中継でした。お昼休憩中に集まっている20人余りの女子事務員にインタビューしています。
どういう内容だったかは忘れましたが、いまでも忘れられないのがその話し方です。百歳百歳で一躍話題になった銀さんの娘さん達がおばあちゃん談義をするのをテレビが取り上げることがありましたが、あれと大差がなかったのです。
まだ20代と思える若い女子事務員がテレビカメラの回っている前で、となればもう少し共通語らしく話すのかと思っていましたので、すごく印象的でした。
先月のはじめ頃気づいたのですが、NHKのラジオ放送を「らじるらじる」で聞く時に番組表を名古屋や大阪などにすると、そこの放送を聞くことが出来るのでした。
大阪局の男性気象予報士が「陽(ひ)いが、だんだん傾いてきました」と、まるでお公家さんが話しているような調子で言ったのは新鮮でした。阪急電車の色を「マルーン」と言うのも初めて聞きました。あの種の色の電車は関東でも昔は走っていましたが、「チョコレート色」と言ったはずです。

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