プーチンの大誤算は自業自得だ
プーチンが始めたウクライナ侵攻。「特別軍事作戦」などと称して自国民を欺いている。侵攻当初は数日でキーウを陥落させるつもりであったが、ウクライナの反撃によって事はそのようには運ばず、キーウを諦めざるを得なかった。
キーウに向かう戦車の列は64Kmにも達したと言われ、その車列の写真を見たとき驚いたものであったが、ウクライナ軍は見事に撃退したのであった。ウクライナ軍は先頭の戦車を破壊した。平野でなく公道を走っていたので急に向きを変えるわけにはいかず、あたふたしているところを対戦車砲を担いだ兵士が所々の戦車や装甲車を攻撃したようだ。
プーチンはキーウを諦めて、東部地方に集中しマリウポリをほぼ制圧しようとしている。彼の目指すところは東部の新ロシア派地区を5月9日までに抑えることである。しかし、それもままならないように見える。
ゼレンスキーウクライナ大統領は、先日ロシアの戦車1000台、装甲車を2000台近くやっつけたと発表した。それをそのまま鵜吞みににはできないが、それに近い数字が他からも出されているから、戦車などの損失は多大であるに違いない。ウクライナの発表では兵士も2万5千人ほど失ったと言われている。ロシアは僅か3500人ぐらいと言っているが。
英国防省は2日、ロシア軍がウクライナ侵攻で被った損害に関する包括的な分析結果を公表した。それによると、ロシアは侵攻開始時、全地上戦闘能力の約65%に相当する120以上の大隊戦術群を投入し、うち4分の1以上が「戦闘不能」になった可能性が高いという。
大隊戦術群は700~1000人の兵員で構成する。空挺(くうてい)部隊を含む精鋭部隊が最も大きな打撃を受けており、国防省は部隊再建に「恐らく数年を要する」と見込んでいると述べた。
ネットにはロシアが失った戦費が一日当たり日本円で2兆5千万円という評価もあった。そんなに?と俄かには信じられないが、物凄い打撃を受けていることは想像に難くない。
こうしたことがボクシングでいうところのブローにようにロシア経済に効いてくることであろう。
ロシア国民は今もプーチンを支持しているそうだが、ウクライナの状態を知り、戦費の浪費によって国家経済がダメージを受け、市民生活で実感するようになればプーチンの無謀な間違いに気づくであろう。是非そうあったほしい。
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