教員の多忙さの生々しい現状
現役のころずっと続けて来た児童言語研究会(略称 児言研)の名古屋支部の便り5月号が届いた。私の退職後26年、その間も後輩たちがずっと研究を続け、会を維持してくれているのだ。その便りにSさんのメッセージが載っていた。教員の生々しい実情を伝えているので以下にコピペする。
”現役の皆さんは超多忙な日々と思います。私の知り合いのT先生は「泣きたいほどの忙しさ」と。校務分掌で情報担当となり、新学期には子どもたちのタブレットの更新作業に大変な時間がかかるそうです。
更新作業に加えて、タブレットの過不足、修理の必要はあるかなど、とても面倒なのだそうです。ICT支援員をきちんと配置して欲しいものです。
非正規を長く経験し、念願の正規採用となって7年目くらいのY先生は、「今担任している6年生を卒業させたら退職し、転職する」と言って、私は衝撃を受けてしまいました。真面目で誠実なY先生は2年ほど前から校務分掌の仕事が多く、忙殺されていると言ってはいたのですが、「今は耳鳴りもするようになったのでもう転職を決意した」とのことでしが。
学級の子どもたちとは楽しくやれていて、保護者とも問題はないのに、転職の決意にまで至ったことは本当に辛いのだろうと、気の毒でなりません。
教員不足がテレビや新聞でほうどうされるようになりましたが、一刻も早く改善 して、多忙化解消をしてほしいと切に願います。”
情報化時代で児童や生徒たちに一人1台のタブレットが貸与されるようになったと聞く。宿題などもタブレットでやるようだ。便利にはなったが、それを管理するのが大変な業務だということは知らなかった。事務員を増やすなどして対応すべきであろう。
憧れの教員になったのに、超多忙な教員の仕事に体を壊して心も耐えられなくなり辞めなければならないとは何という悲劇であろう。26年前に退職した私には想像もつかないことである。
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