人工雪の北京五輪
2月4日に北京冬季五輪が始まった。冬季五輪は氷上と雪上で行われるが、氷上は室内の人工氷のスケートリンクで行われる。室外で行われるスキーなどは雪がなくてはできない。
ところがちょっと前にテレビで、北京は自然の降雪が少ないので、ほとんどが人工降雪機による雪で行われると知って驚いた。わざわざ人工の雪を作らなくても自然の雪が降る所で行えばよいのにと思ったのだ。
4日の朝日新聞「天声人語」は人工降雪を取り上げていた。国際オリンピック委員会は年間降雪量が最小限で、人工雪に完全に依存するだろう」と述べたそうだ。北京は雪が少ないのが分かっていて冬季オリンピックを開催したのだ。
人工降雪には莫大な水と電力を消費するという。それはそうだろう。室内リンクを凍らせるのと違って、自然の山に雪を降らせて覆いつくすのだ。そうまでして冬季五輪を雪のない国でやらなくてはならないのだろうか。習近平氏は準備万端整えて素晴らしい五輪をお見せすると胸を張っていた。中国は国威をかけて開催をするのだ。
最近なにかにつけて「SDGs」が叫ばれている。そんな時代に真逆な人工雪を使っていいものだろうか、大いに疑問に思う。
人工雪は硬くて滑りやすく選手のケガも多いという。選手にはくれぐれも気を付けて雪上の競技してもらいたい。
天声人語子は「五輪選手が人工の雪山を滑るような未来は、見たくない」と結んでいるが、北京五輪を婉曲に皮肉ったものであろう。
冬季五輪が終わったら、最低でも人工降雪にかかった電力や水などの量と金額を明らかにしてほしい。
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