わかやま通信、新型コロナ対策83号より
和歌山県庁メールマガジン 「わかやま通信」より、新型コロナ対策83号から一部コピペで紹介する。(筆者は仁科知事)
最近のコロナ感染の状況と、 対策について皆さんにご説明申し上げます。
まず、 一番初めに、 皆さんにお詫びを申し上げないといけません。 和歌山県は、 コロナの感染防止は保健医療行政で、 生活や経済を守るためには、 皆さんにあんまり制限を課さないようにということで、 そういう政策割り当てをしてやってきました。 その結果、 一方では、 大都市の近傍なのに、 感染者は少なく、 全員入院をきちんとできるので、 放置されて、 命をなくすような人は1人もいなかった。 一方、 経済の回復は、 多分、 全国で有数のレベルにあったと思っています。
ところが、 オミクロン株が猛烈な勢いで感染を拡大いたしまして、 もうその原則ではやっていけないということになりました。 全員入院は無理となり、 現実的に対応していかないとしょうがないので、 自宅療養も今、 加味してやらしていただいております。 また、 不要不急の外出の自粛というあんまり言いたくなかったことも県民の方々に申し上げなければいけないことになっているし、 とうとう、 まん延防止等重点措置の対象区域にしてくださいということを政府にお願いせざるをえなくなりました。皆さんには大変ご迷惑かけてるというふうに思っております。
その背景ですが、 感染の急拡大があります。
第5波も大変だったんですけれども、 同じ縮尺にいたしますと、 もう全然大人と子供ぐらい違うというぐらいの感染者の多さが今、 襲いかかってきています。
今から考えますと、 1月4日ぐらいに、 初めは帰省者からの感染が少々、 それから新年会でたくさん感染。 それから、 成人式の後の会合で結構うつりました。 また、 スポーツの遠征で大分ひろって来られました。
そんなことで始まって、 初めは若者が多かったんですけれども、 割合症状は軽いぞという議論がありました。 しかし、 だんだん高齢者にもそれが広がってきておりまして、 重症化する人も結構多くなってます。 現在、 感染者数に比べると第5波の時よりも重症者の比率は低いけれども、 数としては、 肺炎になっておられる人がもうすでに2月4日の段階で95人います。 ICUに入っている人が1人。 これは国のレベルで重症ですね。 和歌山で重症と言ってるのは、 酸素吸入をせざるをえなくなっている人ですが、 これが32人もいます。 これは放置すると命が危ないということなんです。 今は夜中の救急搬送なんかが本当に大変というような状態になってるわけでございます。
次に、 どういうところでうつったかということでありますけれども、 現在あまりに感染者が多いので、 昔みたいに全部わかるというわけではありません。 しかし、 半分ぐらいは大体推定できるということで、 説明しますと、 やはり家族が一番多いんです。 これは感染力の高いオミクロンですから、 1人がうつってしまうと、 家族中、 全部うつるということが結構あります。
それから職場・学校、 友人・知人というのが多い。 飲食店も5%ぐらい、 飲食店ばっかりというわけではないのですが、 当初は特に大規模な会食が感染源というのが結構ありました。 それから、 福祉の現場、 医療機関、 イベント、 そういうところに満遍なく広がってるし、 県外からもらってこられる人も結構いるということでございます。
それから、 当然クラスターも発生しやすいわけであります。 今回のオミクロンの第6波だけで、 クラスターが56件(2月1日現在)もある。 これを見ますと、 こども園・保育園。 子供のところに、 どうも感染がパッと広がる。 それから、 高齢者・介護施設関連と、 それから医療機関も高齢者が多いんですけども、 そういうところでお年寄りや体の弱い人にパッと広がる。 それから学校・部活、 クラブチーム、 そういうところで、 集団で感染するということも結構あります。 それから、 大人数の飲食なんかで、 結構以前は感染したので、 これも量的には多くなっているという状態でございます。
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