正月はお屠蘇
正月にはお屠蘇が欠かせない。暮れのうちに薬局などで屠蘇散を買っておいて大晦日にお屠蘇用の器具に日本酒と共に入れてお屠蘇を作る。それを正月3が日お節料理を肴にして飲む。屠蘇は漢方薬であるがその香りが好きである。
22年1月2日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!新春拡大版スペシャル」で『なぜ正月にお屠蘇を飲む?』という問題があった。答えは若者のエキスを吸い取って不老不死を手に入れるためだそうだ。解説は国立歴史民俗博物館の新谷尚紀名誉教授であった。以下は番組による。
正月にお屠蘇を飲むという習慣は中国で始まったもので、中国の元祖お屠蘇は数種類の薬草を組み合わせた屠蘇草(とそさん)と呼ばれる漢方を大晦日の日に酒に浸し、それを元日の朝に飲むというものだったとか。
お屠蘇は「邪気を屠り、命を蘇らせる」と漢字で書くように中国では不老不死の薬酒という意味合いがあるとの事。
お屠蘇の文化が日本に伝わったのは平安時代の事で宮中の正月行事として始まり、貴族や武家などの間に広まり、後に庶民の間に広まっていった。
飲む手順は、
・杯は3つ重なっていて、上から順に1杯ずつ、1人3杯飲む(同じ杯で3回飲んでもOK)
・東を向く
・年長者が一番若い人にお屠蘇を注ぐ
・飲む前には「一人これを飲めば一家苦しみなく、一家これを飲めば一里病なし。」と唱える(未成年者は飲むフリだけする)
・一番若い人が年長者二番目にお屠蘇を注ぐ
・最後に年長者に注ぐ(厄年の人は歳関係なく最後に飲む)
こういう手順のことは知らなかったが、我が家では酒を飲むのは私だけなので好きな大きさの杯で好きなだけ飲んでいる。と言っても数杯であるが。
3日の「天声人語」で「罪悪感もなく朝から酒を飲めるのが正月の酒で」という永井龍男の言葉を紹介していたが、その通りで、私はふだんは日中には酒を飲まないが正月だけは別である。
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