高血圧の基準は「年齢+90」でよい
以前にもblogで書いたように毎朝起きると血圧を測定している。早朝は血圧が高いと言われるが、確かに血圧の基準と言われる135を超える日も多い。でも、140以下ならよしとすることにしている。
かかりつけの医者は循環器の専門家だが、ガイドラインの基準値を高血圧としている。医者に測ってもらったときはぎりぎりクリアしているので、血圧降下の薬を飲まないで済んでいる。
数は少ないが血圧の基準が高すぎるという医者もいる。そんな中で週刊ポストが取り上げた「高血圧の基準値への疑問 『年齢+90』以下なら問題ないとの医師見解も」という記事が目に止まった。サン松本クリニック院長の松本光正医師。50年間で10万人以上を診てきた経験から、心臓病の既往歴がある人や、上の血圧が200mmHgを超えている人以外は、過度に血圧を気にする必要はないというのだ。
私が30代の頃は「年齢+90」とされていた。松本医師によると2000年代から徐々に引き下げられて2019年版の「高血圧治療ガイドライン」では、家庭血圧で135を超えると高血圧と診断され、治療目標は75歳未満なら125未満、75歳以上なら135未満とされているという。
そのため、「高血圧」とされる人は全国に4300万人と推定され、国民の3人に1人の割合となっている。基準が下げられるたびに製薬会社と医者が儲かると言われている。
「脳卒中」には、「脳梗塞」と「脳出血」、「くも膜下出血」の3つがあり、発症のしくみが異なる。以前は血圧が上がって細い血管が破れることで起きる脳出血やくも膜下出血が多かったが、今の脳卒中患者の8割近くが脳梗塞で、脳梗塞は、血管が詰まって起きるのだという。
血管が詰まりかけてくると、体は血圧を上げて血流を良くし、血栓を押し流そうとする。ところが血圧を下げてしまうと、ますます詰まりやすくなるというのだ。
血圧を下げれば脳出血やくも膜下出血は防げる。戦後すぐの世代は栄養状態が悪かったため、血管がもろく、破れやすかった。だから、脳出血、くも膜下出血が多く、『高血圧で脳卒中になる』というイメージが広まった。しかし、今は栄養状態が良くなったため、血管が高血圧に耐え、破れにくくなったという。
松本医師は、多くの医師は「高血圧だから脳梗塞になる」と勘違いしたまま、患者の血圧を下げて脳梗塞を引き起こしていると指摘する。
私は「年齢+90」を信じたい。86歳+90=176で余裕である。血圧が高いと心配しストレスを感じることもない。
年齢が高くなると血管も老化するのは当然である。「年齢+90」は合理的だと思う。今の基準のように70歳以上は135を超えたら高血圧というアバウトなくくりはおかしい。
医療費問題を解決するためにも、高血圧の基準を改めるべきだと思う。
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