また見つけた「血圧は年齢∔90でよい」という説
また見つけた血圧の基準は「年齢∔90」でよいという説。それを唱えるのは、昨日取り上げた1日1分で本当に血圧が下がる、驚きの「降圧体操」を唱える薬剤師の加藤雅俊氏である。年齢とともにジワジワ血圧が上がってきていて、かつ最高血圧が「年齢+90」以内におさまっているならとくに心配する必要はないという。
1960年代後半に日本の医学部で最も広く使われていた『内科診断学』という教科書では、最高血圧は「年齢+90」という算式が用いられていたという。私の若い頃はそれが常識であった。
それが変わったのは、2000年からで、1999年にWHO(世界保健機構)とISH(国際高血圧学会)が「140/90以上は高血圧」と定義すると、日本高血圧学会もこれにならい、2000年に「140/90以上」を高血圧とし、目標数値を「130/85未満」にまで引き下げたというのだ。それで、日本の高血圧患者は4000万人とも言われる激増した。
しかしその後、やみくもに血圧を下げることが必ずしも良いわけではない、というデータが出てきたこともあり、後期高齢者の降圧目標は「150/90以下」に引き上げられているそうだ。
加藤氏は、もし「年齢+90」を超えたとしても、急激に上がったわけではなく、しびれや息苦しさなどの異変がない場合は、すぐに「薬で下げよう」とするのではなく、まずは降圧体操をおこなってみることを勧めている。大抵の人は、それで血圧が下がるはずだというのだ。
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