歩けば歩くほど健康によい?
以前blogに書いたように、私は40年間雨が降らない限り毎朝約5km歩いている。歩数アプリで速さと歩数を計測しているが歩数については毎日異なり、普通は8500歩前後であるが、少ないときは7600歩ぐらいのときもある。どうしてこんな差が出るのかは分からない。ただ、歩くのは決めたコースを歩くので距離は同じである。
毎日1万歩を目標に歩くとよいという「1万」という数字は、もともと医師や専門家が提唱したものではなく、1960年代半ばに日本で発売された「万歩計」という商品名に由来しているという。そうだったのか。
ところでスマートニュースを見ていたら、「1日1万歩に特別な意味はないが歩けば歩くほど健康にいい」という記事があった。「歩けば歩くほどけんこうによい?」本当かと思った。ネットには1万歩も歩く必要はないとか、歩いても意味がないという記事まであるぐらいだ。
歩けば歩くほど健康に良いとすれば江戸時代までの人たちは歩くのが当たり前だったし、アフリカの原住民も歩いて狩りなどをしていたので健康にもよかったのだろう。
この記事はマサチューセッツ州立大学アマースト校研究報告に基づいている。
1万歩はきりが良い数字だが、科学的な裏付けはあまりないと、米マサチューセッツ州立大学アマースト校助教授のAmanda Paluch氏は言っているそうだ。
Paluch氏らは、歩数と心血管疾患との関連について調べた研究のメタアナリシスを実施したという。そして歩数は多いほど健康に良いという説は裏付けられたというのだ。
この研究では、計1万6,906人(平均年齢62歳、女性51%)を対象に、心疾患、心不全、または脳卒中について、中央値で6.3年にわたって追跡した7件の研究結果が分析された。
1日に歩く歩数に基づいて被験者を4群(各群の歩数の中央値は、1,951歩、3,823歩、5,685歩、9,487歩)に分けて解析を行うと、歩数が増えるほど心血管疾患のリスクが低減することが明らかになった。
Paluch氏は、「この結果から言えることは、1万歩などの数字にこだわらずに、“もっと体を動かせ”ということだ。心血管の健康にとっては、少しでも歩数を増やすことに意味がある」と述べているそうだ。
米国政府によるガイドラインでは、成人に対しては、週150分以上の中等度の有酸素運動が推奨されている。
「心血管疾患の健康に関しては、1日1万歩まで歩かなくても、5,000~6,000歩でベネフィットが得られるだろう。これは週150分という運動時間にも一致する」とLobelo氏はコメントしている。
Paluch氏は、「1万歩という数字に尻込みしてしまう人は多いだろうが、少しずつ歩数を増やす方法を考えれば良い。例えば、店から離れた場所に駐車する、エレベーターではなく階段を使うなどして、日常生活に歩くことを取り入れていくと良いだろう」と助言している。これについては日本でも歩くことの大切さを言う研究者は同様のことを言っている。
私の場合、毎朝最低で5kmを確保しているわけで、あとは買い物とか用事で外に出かけるなどで歩く距離が伸びている。想像もしなかった86歳までほぼ健康で生きて来られたのはウオーキングを続けたのがよかったのかもしれない。
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