桜を見る会問題は再び不起訴で終わり!
安倍晋三元首相の後援会が「桜を見る会」の前日に開いた夕食会の費用を安倍氏側が補塡(ほてん)した問題で、東京地検特捜部は28日、公職選挙法違反と政治資金規正法違反の疑いで告発された安倍氏について、再び不起訴処分とし発表した。検察審査会の「不起訴不当」の議決を受け捜査をやり直したが、十分な証拠が得られず改めて嫌疑不十分にしたとみられる。
以上は朝日新聞が伝えたものだが、「十分な証拠が得られず」というのは如何にも怪しい。この問題は権力者の安倍元首相を守るため初めから不起訴処分にすることを目指してぬるぬるとした捜査をして来たのだと思う。
森友・加計学園問題しかり、安倍元首相が絡んだ疑惑はすべてうやむやに葬り去られようとしている。8年間余り最高権力者であった安倍氏の力がそれほど強かったよいうことだ。
検察審査会の1度目の議決が「起訴相当」ではなかったため、検審の2度目の審査は行われず、安倍氏への捜査は終結したのだという。
夕食会は政治団体「安倍晋三後援会」(山口県)の主催で都内のホテルで開催。1人あたりの会費は5千円だったが、不足分は安倍氏側が補塡していた。
特捜部が調べたところ、2016~19年の後援会の政治資金収支報告書に夕食会の収支約3千万円を記載しなかったとという。しかし、特捜部は、範囲を広げて参加者らを聴取したり資料を再精査したりしたが、寄付を受けた認識は参加者になかったなどと改めて判断して不起訴としたのだ。
衆院調査局の集計を踏まえた野党の分析では、現役首相が国会で「補塡はしていない」などの「虚偽答弁」を118回も繰り返したとされる前代未聞の不祥事であるが、疑惑は全く解明されていない。これで終わりとなるが、国民の政治不信はますます強まるばかりである。
フランス辺りなら大きな抗議デモや集会が起こるであろうが、日本にはそんなエネルギーはないのが残念でならない。いやエネルギーがないからころ権力者はやりたい放題なのだ。
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予想通りの結論とはいえ、日本は権力者の違法行為に対して恐ろしいまでに甘いです。
大統領をやめると逮捕されるのがお家芸のような韓国だけでなく、トランプの脱税疑惑がたびたび取り上げられるのをはじめ諸外国ではマスコミがもっともっとうるさい。
それに対して日本は、森友問題も、あるいは能の無い息子が菅首相の権力を笠に着て放送の利権を手に入れようとしたのではという疑惑もあっという間に無かったものにされ、菅氏は選挙区で楽勝する始末。感染症対策でさえ「自助」「自助」と何とかの一つ覚えのように言うしか能がなかったにもかかわらず。
新型コロナは更に続きそうですし、貧富の格差は一段と広がりそうで、放火殺人事件のようなことは来年も繰り返されるにちがいありません。
今年も色々な話題を紹介していただき、どうも有難うございました。
投稿: たりらりら | 2021年12月31日 (金) 17時28分