議員以外は誰も知らない国会議員の桁外れの厚遇ぶり
「国会議員の歳費や諸手当は多すぎる」という記事があった。一体どのくらいの金、つまり税金をもらっているのか、我々国民はほとんどの人が知らないと思う。
①「国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律」によれば、「議員は129万4000円を、それぞれ歳費月額として受ける」とあり、一般的に言えば給料だそうだ。これに6月と12月に期末手当が支給される。合算すると年間2150万円を超える額が支給されていることになるという。
②これとは別に、いま問題になっている「文書通信交通滞在費」が議員個人に月額100万円、年間1200万円支給されている。これですでに3350万円になる。
③この他に「立法事務費」というのがあって、これは国会の各会派に支給される。会派とは、議院内で活動を共にしようとする2人以上の議員でつくるグループである。この会派に、議員1人当たり毎月65万円の立法事務費が支給されている。この資金も使途の公開は義務付けられていない。不透明な資金なのだという。文書通信交通滞在費が問題なら、この立法事務費も根本的に見直すべきだという。
④日本共産党を除く各政党には、年間約300億円の「政党交付金」も支給されている。
⑤ この他にも、公設秘書3人の給与が税金でまかなわれている。平均年収は930万円だそうだ。
⑥国会議員には、新幹線のグリーン車などJR全線の無料パス、JR全線無料パスと月3往復分の航空券(地元が飛行機を利用する地域の議員)、などが交付されている。
国会議員は私鉄やバスも乗り放題である。国会議員には、私鉄各社に乗ることができる「鉄道軌道乗車証」と、全ての路線バスに乗ることができる「バス優先乗車証」も交付されているからだ。
⑦また各会派には、衆参両院からそれぞれ議員数に合わせて、公用車も配備されている。有料なのはタクシーくらいのものだ。この国会議員になぜ交通費を支給する必要があるのか。
⑧滞在費は、まだ議員宿舎が整備されていない時代の産物だという。なぜなら、いまは、衆議院には新赤坂宿舎、旧赤坂宿舎、青山宿舎に490戸の宿舎が用意されている。参議院も新清水谷宿舎、麹町宿舎で100戸以上が用意されている。それぞれ豪華すぎると批判されているという。
国会議員は選挙で選ばれ、国民の代表として国会で法案などの審議に当たるが、その職責が重大だあるにしても、上記のように物凄い厚遇ぶりで、しかもその金は税金である。何に使ってもよい、しかも無税の金がほとんどだ。こうしたことができるのは「お手盛り」だからだとこの記事を書いた筆坂氏は指摘している。
政党交付金を受け取らない共産党は立派であるが国民からは評価されないのが気の毒だ。コロナ対策で巨額の金が必要になったが、この際国会議員に出されている金を徹底検証して大幅に削るべきである。
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