何となく使っていた「町」と「街」の違い
スマートニュースを見ていたら、「町と街の違いとは」という記事があった。ふだんブログを書くときは何となく町と街を使い分けて使っている。町は行政的区画の区切り、例えば昭和区長池町のような使い方をする。街は栄や大須の様な賑わいがあるところだと思って使っている。
記事では、町の由来を説明していた。「町」という漢字は「田」と「丁」からできている。。そもそもは、田んぼを区切るあぜ道の意味があったというのだ。大和言葉の「まち」も元々は田んぼの区画を指していたので「町」の字が当てられたのだろう。
一説には「まち」の語源は、「ま(間)」「ち(路)」 、つまり、田と田の間の道であったともいわれるそうだ。
田んぼの区画とすると、日本の尺貫法で面積を表す「坪」「畝」「反」「町」の「町」もそこから来たのであろうか。
「むら」の語源は「むれる(群れる)」で、人が集まるという意味がある。大勢が集まれば、土地を整理しなければならないのでそのときに役立ったのが、「町」という区画の概念だそうだ。
歴史的には、平城京のような都城が築かれるようになると、行政区画の単位として「町」が使われるようになった。東西南北に走る大路に挟まれた四つの坊を「町」と呼んでいるという。
「街」の字源は、「十字路」から来ているそうで、道が交差するところには多くの人が往来するから、大通りや街中(まちなか)を指すようになったそうだ。
深く考えもせずに経験的に語感から使っていた「町」と「街」だが間違ってはいなかったことが分かった。
ちなみに、「意見がひとによってまちまちだ」などというときの「まちまち」も、区画としての「町」から派生した言葉で、平安時代から使われているそうだ。
※記事の中での説明は小野正弘 先生(国語学者。明治大学文学部教授。「三省堂現代新国語辞典 第六版」の編集主幹)による。
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