岸田内閣が発足したが
自民党の岸田総裁は4日第100代というきりの良い首相になった。岸田氏は池田勇人氏が作った宏池会のドンだが、池田勇人氏も広島出身だとは知らなかった。
早速池田勇人氏の所得倍増論を真似て「成長と分配の好循環を実現し、国民が豊かに生活できる経済を作る」と述べた。具体的どのようにやるのかは分からないが、「新しい資本主義実現会議」を設置するとした。そして「新しい資本主義担当相」を経済再生相の兼務で新設した。
これまでの新自由主義とは決別するようだが、コロナ禍の中で非常の多くの人が職を失ったり、店を失ったり、仕事を失ったりして困窮している。本当に国民が豊かになれるのか、掛け声だけで終わるのか未知数である。
広島出身の岸田首相は、世界各地で核兵器廃絶を訴えて来た、カナダ在住の被爆者サーロー節子さんの遠い親戚になると朝日新聞で知った。2017年のノーベル平和賞授賞式で、広島で被爆して亡くなった4歳の甥のことを語った。名は「岸田英治」だそうだ。サーローさんは岸田首相が核兵器禁止条約の署名、批准にリーダーシップをとることを期待しているというが、これは是非実現してもらいたい。
森友学園をめぐる国有売却や公文書改ざん問題では、最初「国民が納得するまで説明を続ける」と言っていたのに、その後再調査を否定した。これはどんなことがあっても再調査をすべきである。
また、河井元法相夫妻の選挙買収事件についても、党本部が提供した1.5億円について甘利幹事長は党としての調査を行わないとしている。うやむやにしてしまおうということだ。
現在の喫緊の課題である新型コロナ対策については、安倍政権と菅政権の不手際が続き、自宅療養者の死が相次いだ。野戦病院とも呼ばれる臨時医療施設を作って対応していれば防げたはずなのだ。中国の果敢な対策がそれを証明しているではないか。第6波は必ず来ると専門家は言っている。感染者数が減少した今のうちにすぐに対策を講じて置くことが必須である。
岸田首相は「聞くこと」は得意だと自画自賛している。しかし、聞くと言っても安倍氏や麻生氏などの声を聞いたり、財界の声を聞いたりすることではなく、野党や国民の声を聞くことが大事なのだ。野党が予算委員会を開くように要求していても聞かず、すぐに国会を解散することにしたのは「聞く耳がない」ことの証明である。
森友・加計学園問題、公文書改ざん、桜を見る会、学術会議任命問題等きちんと説明すべきことが山積したまま放置されている。負の遺産をどう処理するか国民は見ているぞ!
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