自民を利する首相記者会見
14日衆議院は解散され、19日公示、31日投票というあわただしい衆院選が行われる。
NHKの午後7時のニュースの時間に、衆院解散と衆院選についての記者会見が中継された。
首相は今回の選挙を「未来選択選挙」と称したが、分かり難いレッテルだ。衆院選はいつでも未来選択ではないのか。安倍元首相は民主党政権時代を最悪であったと言ったが、菅政権も含めたこれまでの4年間は比べ物にならない最悪であった。
記者会見では、岸田首相は20数分間にわたり、最大の争点とする「コロナ対策」や「成長の果実が幅広く行き渡る『成長と分配の好循環』を実現するなどと選挙公約の様なものを述べ立てた。
それを聞いていて、衆院選直前に首相や自民党の公約の様なものを述べる記者会見はおかしいと思った。NHKという公共放送を使って数十分も全国放送するのだ。選挙の公平性から見て不公平そのものである。野党にも同様の時間を与えて全国放送の機会を与えるべきである。
選挙のない通常の記者会見ならよいが、今回は衆院選直前なのだ。公器を使った事前運動である。首相は簡単に衆議院を解散したという事実と選挙の日程と棄権をしないようにということを述べればよいのだ。
これはまたとない大チャンスとばかりに20数分も公約もどきをしゃべる首相や官邸の無神経さ、それを中継するNHK。どれだけ自民党を利するものであったかを考えるべきである。
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