地球温暖化対策は待ったなし
28日の朝日新聞は1面トップで「対策達成でも『2.7℃上昇』 温暖化予測 パリ協定目標と大差」という記事を載せた。
国連環境計画(UNEP)が26日、各国が掲げる温室効果ガスの削減目標を達成しても、今世紀末には世界の平均気温が産業革命前から2.7℃上がるという報告書を公表したというのだ。パリ協定の気温上昇「2℃よりかなり低く、てきれば1.5度」に抑えるとしているのとかなりの乖離があるというのだ。
Wikipediaによると、「産業革命は18世紀後半から19世紀にかけて起こった一連の産業の変革と石炭利用によるエネルギー革命、それにともなう社会構造の変革のことである。
産業革命において特に重要な変革とみなされるものには、綿織物の生産過程におけるさまざまな技術革新、製鉄業の成長、そしてなによりも蒸気機関の開発による動力源の刷新が挙げられる。これによって工場制機械工業が成立し、また蒸気機関の交通機関への応用によって蒸気船や鉄道が発明されたことにより交通革命が起こったことも重要である」と説明している。
日本は明治維新以後西洋から蒸気機関などが導入され、蒸気船が作られたり、鉄道が敷かれ、工場が作られ近代産業が発展していった。
明治5年(1975年)の人口は3480万人で、明治37年(1904年)には4613万人となった。そして現在はやや減りつつあるがそれでも1億2000万人である。私が学生の頃は世界の人口は50億人だったが今や72億を超えている。
戦前は家庭では薪を燃やし炭を使っていたが、戦後は電気やガスが主要なエネルギーとなっていった。 家庭でエネルギーの消費だけでも物凄く増えているのだ。
産業の発達もすざましく、エネルギー源として使われる石油、ガス、電力などが温室効果の原因となっている。
気温の上昇によって、世界では巨大台風が起きたり、大雨が降ったり、逆に乾燥する地帯が広がったり、山火事が起きたり、海面が上昇したり、氷河が溶けたり・・・と言った事態が進んでいる。
地球温暖化への警鐘を鳴らす人はずっと前からいたが、無視されていた。今に至ってもトランプのように温暖化を否定する政治家もいる。
地球温暖化の原因はすべて人間にある。そして目先の利益を優先して対策を後回しにしてきたためにのっぴきならぬところまで来てしまったのだ。泥棒を捕まえてから縄をなうようなものだ。
牛肉や牛乳の生産のために飼われている大量の牛も地球温暖化の原因になっているというから驚く。
英国で31日から始まるCOP26ではどんな討議がなされ、何が決まるのであろうか。ロシアのプーチン大統領や中国の習近平国家主席は参加しないというから困ったものである。
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