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2021年9月11日 (土)

菅首相の記者会見を聞いて

 NHKの午後7時のニュースを見ていたら、菅首相の記者会見が始まり、その中継を観た。

 菅首相は総裁選に出ない理由を「コロナ対策と公務があり、出馬はとてつもないエネルギーが必要だ。コロナ対策に専念するために出馬しない」と述べた。不出馬の理由をコロナ対策としたのは、最初の時と同じだ。

 この理由は不出馬の理由としては全くそぐわないおかしなものである。本当のところは総裁選に出て勝ちたかったが万策尽きたということだろう。役員人事をやるとか解散を9月中旬にするとか「いろいろシュミレーションを行った」と認めている通り、やってみてどうにもならなかったのだ。

 菅首相は自民党が調査した選挙情勢について「俺って、そんなにも人気ないのか」と驚いたそうだが、国民だけでなく党内の人気も下落していたのだ。

 コロナ対策に残りの時間を全力を上げると言いながら、月末には米国を訪問し、日米豪印4か国(QUAD)の首脳会談に参加するという。退陣間際の異例の外遊に批判が出ているのは当然だ。

 10日の朝日新聞「かたえくぼ」に、
 

    『首相訪米検討』

    この時期に卒業旅行 自粛してください

              —―大学生
というのがあった。

 最後に外遊するというのは菅首相が「コロナ対策に専念する」と言ったのはウソだと分かる。
 

 菅首相は「医療体制を確保できなかったのは大きな反省点」と述べたが、最悪の事態を想定しての準備をする時間があったのに、怠ったからできなかったのだ。和歌山県のように最初からきちんと科学的に対策を進めていたらやれたはずなのだ。
 

 菅首相には残されたわずかな時間だが16万人もの「自宅放置」を解消する医療体制を作って有終の美を飾ってほしい。
 

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政治・経済」カテゴリの記事

コメント

目下のところ総裁選立候補予定者の内、3人が正式に立候補声明をだした状態である。政治(家)の劣化がいわれて久しいが、この程度の人物達が曲がりなりにもGDP世界三位の経済大国日本の総裁候補なのかと思うと愕然とするのは私だけであろうか。
自民党の安倍派は電通に大枚をはたいて高市氏売り出しの大キャンペーンを練っているそうである。明日からも連日、TVの報道番組に面白おかしく取り上げられるので宣伝効果は抜群である。国民の多くは、やはり自民党は開かれた立派な政党だと思う人
が増えてもおかしくない。それが狙いでもある。
それにしても、立候補者にメディアの記者が質問をしても、都合の悪い質問であると、まともに答えようとしないし、記者もそれ以上突っ込もうとしないのはとても気になる。時間の制約があるとはいえ、一番聞きたいことに誠実に答えないことは大問題と思うが、安倍、菅政権から常態になっているので誰もなんとも思わないのだろうか。これから当分の間、この茶番劇を見せつけられると思うと暗澹たる気持ちになる。

「災害レベル」だと政府も東京都も日本医師会も言っている。大災害に見舞われているのに「その他の公務」もヘチマもない。災害対策を最優先に、全力で、不眠不休で立ち向かうのがトップの姿である。
コロナ対策に専念したいから総裁は続けない、などというのは矛盾でしかない、まったく空疎な言い訳にすぎない。
昨日の記事にあった「日本人の3人に1人は云々」というのは大臣や霞が関の官僚にこそ当てはまるのではないのか。
議会や記者会見での質疑応答がまるで意味のない日本語になって久しい。
コロナ対策一つを取っても数的思考がまるで欠けている。
しかも東京都、神奈川県を筆頭にPCR検査は行政の都合に合わせて行われているので出てくる数字に意味がない。
ワクチン接種の予約にしろ、接種済の人数の統計にしろ、手計算でやっているのかと思えるような時代遅れのものになっている。
コンビニにしろスーパーにしろ商品の注文も売れた数もバーコードをスキャンした瞬間に集計されるようになって既にどれだけの年月が過ぎているのか・・・

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