東京パラリンピック閉幕
前回の東京パラリンピックから57年ぶりの東京パラリンピックが5日、13日間の熱戦の幕を閉じた。世界162の国や地域から約4400選手が参加した。
22競技539種目あった。身体障害は肢体不自由、視覚障害、知的障害などが障害の軽重によって細かくクラス分けがされたので種類が多かったのだ。
開会式に始まり、連日NHKで放映される競技の中からピックアップして観、閉会式も最後まで観た。539種目の中で観たのは、ゴールボール、男女車椅子バスケット、車椅子ラグビー、車椅子テニス、シッティングバレー、陸上競技、水泳、マラソン、トライアスロンの一部、ボッチャ・・・などであった。
乗馬やフェンシング、射撃、カヌーなど観ることができなかったのもたくさんあった。
パラリンピックには健常者のスポーツにない種目もあることを知った。バレーや高跳びなどはできないだろうと思っていたが、シッティングバレーという形であったし、高跳びもニュースであったことを知った。他にいも知らない競技種目があるだろう。
結果的にはほんの一部しか観られなかったのだが、障害を持つ選手たちが必死に頑張っている姿を観て感動した。
最終日のマラソンでは障害によって分けられた選手たちが男女一緒にスタートし、東京の街のコースを健常者と同じ42.195km走った。沿道では声援を送る人の姿もあった。
女子の道下選手は見事に逆転して伴走者とともにトップで競技場に戻ってきて、金メダルを取った。男子選手も堀越選手、永田選手が銅メダルであった。道下選手は46歳だと聞いたが、このマラソンでは日本選手最高齢の66歳の西島さんが8位に入賞した。信じられないような素晴しいことであった。
バトミントンは東京五輪では金メダル、銀メダル確実と言われていたのにシングルもダブルも期待に外れた。パラリンピックでは各選手が大活躍で男女とも金・銀などのメダルを多数獲得した。女子の里見選手の活躍は目を引いた。東京五輪でバドミントンが金に輝いていたら、パラとともに世界に名を轟かせたはずだ。
パラリンピックでは健常者と違い年齢の高い人の活躍も目立った。その幅の広さが素晴らしいと思った。
人は年齢と共に身体機能が衰えていく。高齢になると誰でもがどこかに障害を持つようになる。パラの選手の障害を聞くと、健常者であって障碍者になった人が多かった。健常者もいつ障碍者になるやもしれぬ。パラでの障碍者の活躍ぶりを見ると健常と障害の違いは何なのかと思う。現に男子走り幅跳びなどで健常者を凌ぐ選手も現れている。東京五輪参加を希望して断られたパラの選手もいたという。近い将来には区別がなくなるかも知れない。
テレビによって日本中の多くの人が同じ画面を観ただろう。その点ではコロナのお陰で観戦の公平性が保たれたということができる。パラリンピックを観ることによって多様性とか共生とかについて目を開かれることができたと思う。
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