岸田氏に望む。国民の声を聞いて、説明責任を果たせ!
29日に行われた自民党総裁選はNHK,メーテレ、CBC,東海の4局が実況放送をした。4局も自民党総裁選をライブ放送するという状況に驚いた。12時に食事をしながらテレビをつけたら総裁選を放送していたので、メーテレ、NHKなどチャンネルを変えながら観た。
投票に1時間、開票に1時間要して、岸田氏と河野氏の決選投票となった。意外だったのは岸田氏が1票差で1位となったことと、高市氏が議員数で188票も取ったことであった。安倍前総理の後押しが強力であったことを示すものであったが、自民党内に極右的存在を歓迎する勢力が多くいることも分かった。
決選投票にはさらに1時間はかかると思ったのと岸田氏が勝つだろうと予想できたので昼寝をすることにした。3時過ぎに昼寝から目を覚ましテレビをつけると、ちょうど結果を発表しているところであった。予想通り岸田氏が新総裁に決まった。
岸田氏は以前安倍首相から禅譲をされるなどと言われたこともあったが、これまでは冷や水を飲まされてきた。今一人気がないのだと思った。今回の選挙でやっと目的を達したのでその心中や察して余りがある。
岸田氏は挨拶の中で、8月26日に真っ先に総裁選立候補に手を上げたのは、自民党を変えなければならないと決意したからだと言った。彼はその時手帳をかざして人の言うことをよく聞くといい、その手帳に書き留めていると言った。総裁に選ばれた挨拶でも国民の声をよく聞くと繰り返した。
国民の声をよく聞くのはもちろん大事だが、国民に対し説明をしっかりするということを忘れてはならない。安倍前首相や菅首相は国民がしっかり説明してほしいと言っていたのに、結局その声を無視し続けた。誤魔化したり、話をすり替えたり、挙句の果ては忖度や公文書改ざんまでする官僚まで作ってしまった。やりたい放題の横暴な首相であった。
岸田氏は10月4日の国会で次の首相に選出されることは間違いない。首相になった暁には国民の声をよく聞き、国民が納得するまで説明責任を果たしてもらいたい。もちろん安倍前首相の森友・加計学園問題や桜を見る会なども含めてだ。岸田氏は解決済だと述べたが、それでは国民は納得できない。岸田氏がやろうと思えばできることなのだ。
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