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2021年9月10日 (金)

学歴による社会の分断 「日本人の3人に1人は日本語が読めない」について

 スマートニュースを見ていたら「学歴による社会の分断 『日本人の3人に1人は日本語が読めない』調査結果も」というセンセーショナルな見出しの記事があった。それによると、以下のような4つのことが分かったというのだ。根拠とするところは2011~12年にOECD(経済協力開発機構)が実施した「国際成人力調査」PIAAC(ピアック:Programme for the International Assessment of Adult Competencies)だそうだ。

【1】日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない(正しく読解できない)
【2】日本人の3分の1以上が小学校3~4年生以下の数的思考力しかない
【3】パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない
【4】65歳以下の日本の労働力人口のうち、3人に1人がそもそもパソコンを使えない

 日本は江戸時代にでも寺子屋などがあり教育に力を入れて来たが、明治になって学制が敷かれ義務教育によって誰もが小学校で教育を受けれれるようになった。それで識字率は今では99%だが、世界から見ると23位なので驚いた。
先だっての学力調査で小学生の結果が落ちて来たとあった。また、パソコンやスマホの普及によって読解力などが落ちて来たと指摘する学者もいる。

 【1】日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない(正しく読解できない)というのは、どんな文章について言っているのだろうか不明だ。今の若い人たちは新聞を読む人が少なくなったので新聞がピンチだと言われる。そういうことも影響しているのだろうか。

 【2】「日本人の3分の1以上が小学校3~4年生以下の数的思考力しかない」というのはどうだろう。これも根拠が分からないが、計算で言うと九九と3桁の加減だと思う。そしてそれを使った文章問題だから簡単なものだと思うのだが。

 【3】「パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない」というのはどんなスキルを言うのだろう。ワードやエクセルを使うことやメールを送ることを指すのだろうか。これも何を基本的な仕事というのか不明である。

【4】「65歳以下の日本の労働力人口のうち、3人に1人がそもそもパソコンを使えない」というが、高齢者は元々パソコンに苦手であるが今の65歳ならもっと使える人が多いのではないだろうか。若い人たちでも肉体労働の人たちは使えないということだろうか。

 私が現職の頃やっと学校に数台のパソコンが入り子どもたちもたまに触れることができるようになった。1990年頃の話しである。以来インターネットが発達し、パソコンも年々改良された。コロナのお陰で今や子ども一人に1台のタブレットが供給されるようになった。

 大人もスマホを持っていない人は少ないであろう。スマホは小さいだけで立派なパソコンである。3人に一人がパソコンを使えないとは到底信じられない。

 

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