NHK連続テレビ小説「おかえり モネ」が面白くない訳
NHKの連続テレビ小説「おかえり モネ」はパッとしないと感じながら観ている。その原因の一つが主演の清原果耶の表情の乏しい演技とストーリーの展開の分かり難さにあると思っていた。
清原の演技を同じような若い女優やベテラン俳優の演技を見比べているが、毎回清原の演技は表情が乏しい。目の回りの表情だけで演技をしている感じを受ける。もとより自分は演技については見る眼のない素人であるしとやかく言えない。
ところがニュースパスを見ていて、日刊ゲンダイの「NHK『おかえりモネ』が危険水域に...朝ドラ視聴率ワースト記録を塗り替える恐れも」という記事を見つけ、読んでみたら私が感じたことと同じことをプロの芸能評論家佐々木博之氏が書いていたので、やっぱりそうだったのかと、自分の見方が間違っていなかったことを知った。
佐々木氏は「当初は主人公の百音を演じる清原さんの表情の乏しさが視聴者の共感を得にくい原因ではないかと分析していました。ただ、今の危機的な数字は彼女の演技力不足だけでは説明がつきません。」と書いている。
また「彼女がパラリンピック選手のサポートのために『チーム・サメジマ』を立ち上げたあたりから話についていけなくなりました。」と書いている。スポーツ気象という分野を立ち上げようという西岡気象予報士を助けるためにモネは参加したのだが、特定の選手のためにチームを作って応援するというストーリは分かりにくかった。
モネが気象予報士を目指すに当たり菅波医師が献身的にサポートするというストーリーにも理解ができなかった。
ただ気象予報についてその裏話の様なものをいくつか知ることができ、気象予報についての見方が変わったのはたしかである。
佐々木氏は「回想シーンが多くてドラマのテンポも遅い」と書いているが、これも私が感じたことと同じである。この回想シーンは必要か?と思わせるものが多かった。
やはり脚本家か演出者か知らないが、物語の描き方にも大きな問題があるようだ。それも視聴率低下の原因であろう。
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