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2021年8月20日 (金)

全国戦没者追悼式での菅首相の式辞に思う

 8月15日に日本武道館であった、全国戦没者追悼式での菅首相の式辞は、安倍前首相のコピペだとネットにあった。首相になったとき、安倍首相のやり方を踏襲すると述べた菅首相は事あるごとに安倍路線の上を進んでいる。

 式辞で菅首相は「我が国は、積極的平和主義の旗の下・・・」と述べたが、これは安倍が首相が集団的自衛権行使を容認するために、憲法解釈を閣議で変更して以来、外交や安全保障戦略を語る際に使って来た用語だ。

 積極的平和主義というのは自衛隊を海外派遣するという狙いを持っている。専守防衛から逸脱した危険なものである。憲法9条を守って、その立場で世界の平和に積極的にかかわることが、真の積極的平和主義である。

 式辞では近隣諸国への加害責任については安倍政権に続いて触れられなかった。何と9年も無視してきたのである。

 朝日新聞によると、1993年に細川元首相が「アジア近隣諸国をはじめ、全世界全ての戦争犠牲者とその遺族に対し、国境を越え慎んで哀悼の意を表する」と「加害責任」触れてい以来、歴代首相は「あの戦いは、多くの国々、とりわけアジアの諸国民に対しても多くの苦しみと悲しみを与えた」(橋本首相)などと加害責任に触れて来たのだ。本来ならもっと明確に加害責任に言及すべきことである。

 ドイツはナチスのホロコーストについてきちんと国内教育をし、関係諸国に謝っているのと大違いである。

 菅首相は広島・長崎の原爆式典でも核兵器禁止条約について触れなかった。世界唯一の被爆国である日本は、率先して核禁止条約を批准すべきで、それこそが積極的平和主義である。「国際社会と力を合わせながら、世界が直面する様々な課題の解決に、全力で取り組んでまいります」と式辞で述べたが、言葉の上だけの空疎な決意である。

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