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2021年7月 4日 (日)

サングラス

 7月3日の朝日新聞be、「サザエさんをさがして」はサングラスを取り上げていた。サングラスと言えば、私にとって強烈な印象を与えたのは連合軍司令官マッカーサー将軍が厚木飛行場で飛行機から出てくる姿であった。黒いサングラスをかけて確かパイプを口にくわえていたように記憶するが、その姿が実に格好良かった。

 日本でサングラスが売られるようになったのは戦後の何時のことだろう。母方の叔父がマッカーサーの様なサングラスを買って得意げに見せてくれたのを思い出す。

 サングラスは日本ではよくないイメージがある。タモリはサングラスを売り物にしているが、最初見たときとても違和感を感じた。テレビに出るときにするものではないと思った。

 サングラスをすると目を見ることができないのでその人がどんな人か分からなくなるのだ。だから悪事を働くときはサングラスをかけてやるようだ。

 記事によると、北海道大学の結城教授の実験が紹介されていて、他人の感情を知りたいとき、顔のどこに注目するかを日米核00人の学生を対象に調べたそうだ。

 わかったことは、「日本人は相手の目の形を、アメリカ人は相手の口の形を重視する」ことだという。

結城教授の考察は、

 ①目の動きは意図的な制御が難しく、口の動きは制御が容易。

 ②感情を表に出さないことを求められる日本人は、目だけに本心が表れやすい。

 ③そのため日本人は相手の目だけを見がち。

 ④だからサングラスに抵抗感が強いと考えられる。

 意識してはいなかったが、心理的にはその通りで、目を見ることができないサングラスは不気味さを感じるのだ。

 「逆に米国人は、口と目の両方に感情が正直に出がちなため、動きが大きな口の動きを重視する。だからマスクに抵抗感が強い」と結城教授は言う。

 英語の発音は口の動きが大きく、日本語は口をほとんど動かさない。アメリカ人は表情が大きく豊かだ。欧米人がマスクを嫌うのもそういうことであったのか。

 私は夏の暑い日差しを避けるための薄い色が付いた眼鏡を持っているが、ほとんど使ったことがない。サングラスをかけた人を見るとどうしてかけているのだろうと思う。たまに日が出ていない時間にサングラスをかけた人を見るが、表情を見られたくないのかなと思う。

「目は口ほどにものをいう」という諺があるが、サングラスで目を隠されては困る。

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