「也留舞会」の狂言を観て
知人の吉村さんが所属する「狂言 也留舞会」の発表会の案内を頂いたので名古屋能楽堂まで出かけた。昨年はコロナ禍の影響で開催されなかったが、今年はコロナ対策を十分にとっての開催であった。
22日の変更になった海の日に行われた。午前10時から午後5時過ぎまで、3部に分かれて上演された。
私は午前中は用があったので午後に出かけた。この日はとても暑くて鶴舞線丸の内駅から能楽堂まで歩くのが大変であった。能楽堂に着いたら体温を計り、連絡票に記入をしてマスクをして会場に入った。席は1つおきに座るようになっていて、かなりの人が入っていた。
場内は涼しいかと期待していたが、暑く感じて汗が止まらなかった。マスクをしているので余計に暑く感じた。
私が会場に入ったのは第2部2番目の「竹生島参」の終わりごろであった。次が「重喜」で小学2年生が重喜を演じていた。
次が「寝音曲」これも初めての外題であった。その次が「盆山」次が「鐘の音」。主は奥津健太郎さんであった。次が「膏薬煉」で中学3年の野村さよさんは又三郎師の子どもかもしれないと思った。
第2部は暑いこともあって眠気も催し、しっかりとは見ることができなかった。
第3部は15時15分から始まった。知人は最初の「仏師」に素破として出演した。相手役は会主の14世野村又三郎さんであった。
新しく建立した持仏堂に安置する仏像を買うために上京した田舎の男は、仏師を探すために物売りのように大声で「仏師」と叫んで歩く。それを聞いた素破(すっぱ=詐欺師)が言葉巧みに近づき仏像を売る。ところが本当の仏像ではなくおかめのお面をかぶって化けただけであったので、最後にバレてしまう。バレるまでのやり取りをおかしく演じる狂言であった。
次の「柿山伏」も初めて見る狂言であった。山伏を中学3年の男子が演じ、相手役の柿畑の持ち主を奥津健太郎さんが演じた。
大峰山・葛城山での修行を終えた山伏が、帰国の途中で喉の渇きを覚え、偶然見つけた柿の木に登り柿の実を食べる。そこに畑の持ち主が現れ、山伏をからかってやろうとする。そのやりとりがおもしろいのだ。
ここまで見て用があるので帰ることにした。4時過ぎの日差しは和らいでいたがまだ暑く、そろりそろりと歩いて地下鉄まで行った。
狂言の観客は出演者の知り合いだろうと思うのだが、女性がほとんどであった。男性はどうして少ないのだろうと思った。出演者もプログラムを見るとほとんど女性であった。女性の方が文化的関心度が高いのだと思われる。
仏像になったところ
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