納豆のおいしい食べ方は?
4月20日の羽鳥モーニングショーで、ネットで納豆の食べ方が話題になっていると言っていた。納豆を食べるとき、箸でかき混ぜてから食べるか、かき混ぜないで食べるかが議論になっているのだという。
街頭で50人を調べたところでは、かき混ぜる回数は下の写真のように全国平均で25.98回だそうだ。街頭でインタビューしたとき、かき混ぜない人がいて、友人から「あんたバカだね」と言われていた。
コメンテーターの玉川徹氏はかき混ぜる派で、100回かき混ぜると言っていた。そして郷ひろみは200回混ぜると紹介していた。コメンテーターの弁護士菊間千乃氏は20回ぐらいだと言った。
ちなみに私はかき混ぜる派で、60回から多い時には100回以上混ぜる。その理由は以前グルメの北王路魯山人は400回混ぜると聞いたので、それで何回もかき混ぜるのだが、面倒なので100回以下が多い。
番組では慶応大学が開発した「味覚センサーレオ」のデータ(下の写真)を紹介していた。それによると、400回混ぜるのが一番おいしいのだそうだ。魯山人の食べ方はよかったわけだ。
番組で魯山人の食べ方に言及があるかと思って見ていたが、誰も触れなかったのは残念である。せっかく400回混ぜるとよいというデータが出ているのに片手落ちだと思った。
ネットで調べたら、魯山人の次の様な記述が見つかった。昭和7年9月の雑誌『星岡』に載っているそうだ。
「納豆の拵え方」
ここでいう納豆の拵え方とは、ねり方のことである。このねり方がまずいと、納豆の味が出ない。納豆を器に出して、それになにも加えないで、そのまま、二本の箸でよくねりまぜる。そうすると、納豆の糸が多くなる。蓮から出る糸のようなものがふえて来て、かたくて練りにくくなって来る。この糸を出せば出すほど納豆は美味くなるのであるから、不精をしないで、また手間を惜しまず、極力ねりかえすべきである。
かたく練り上げたら、醤油を数滴落としてまた練るのである。また醤油数滴を落として練る。要するにほんの少しずつ醤油をかけては、ねることを繰り返し、糸のすがたがなくなってどろどろになった納豆に、辛子を入れてよく攪拌する。この時、好みによって薬味(ねぎのみじん切り)を少量混和すると、一段と味が強くなって美味い。茶漬けであってもなくても、納豆はこうして食べるべきものである。
最初から醤油を入れてねるようなやり方は、下手なやり方である。納豆食いで通がる人は、醤油の代りに生塩を用いる。納豆に塩を用いるのは、さっぱりして確かに好ましいものである。しかし、一般にはふつうの醤油を入れる方が無難なものが出来上がるであろう。
玉川氏も粘りの糸が美味しいと言っていた。
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