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2021年4月17日 (土)

新型コロナウイルス対策、和歌山県知事の新しいメッセージーー②ー

 次に、 問題となるのが病院の病床です。 和歌山県は、 コロナの病状をよく研究してあり、 感染後早期に急に容体が悪化することもあることから、 まずは全員入院ということを堅持しています。 (当県の研究では命に関わる肺炎系の疾患が出てくるのは、 発症後4日から6日というデータがあります。 )おそらく、 これを厳格に実施しているのは日本でもほんの少数の県でしょう。 また、 このため、 保健医療行政の積極的疫学調査により感染者数を低く抑えると共に、 コロナ用の病床も各病院の協力により最大400床、 すぐ利用できるのが330床と、 人口の割にはかなり確保しています。 さらに感染者数が増えたときは次はこうすると、 多段階の対応を考えてあります。
 

 こういう万全の体制を取っているはずですが、 このところのコロナの新規感染者数は和歌山県にしては余りにも多く、 少し安心はしておられなくなってきました。 (コロナで入院している人の数は4月9日現在で229人です。 )

 このような病床の逼迫のもう一つの原因は厚生労働省が退院基準を変異株に関して厳しくしたからです。 変異株ウィルスがどのくらい長い間感染力を保っているか、 不安だったのでしょうが、 昨春の在来株についてですがPCRで2回陰性を確認してから退院を認めるという伝統的な手法を、 変異株では復活するように通達してきたのです。 その後、 在来株の場合、 退院基準はうんと短縮され、 有症状の人は発症後10日、 かつ症状軽快後3日、 無症状の人は検体採取後10日ということになっていましたので、 第三波の時も結構感染者が出たのですが、 和歌山県のコロナ病床がピンチになることはなかったのです。
 

 そこで、 私が提唱して、 全国知事会なども巻き込んで、 国に変異ウィルスの経過の知見を早くまとめ退院基準の緩和を行うようお願いをしてきましたが、 厚生労働省はこの作業を行う国立感染症研究所の作業が終わらないのでと、 中々やってくれませんでした。 一方、 国は変異株でも始めから自宅やホテル療養も認めているので少々変なのですが、 それならばと、 和歌山県では令和3年4月6日、 療養のシステムを変更しました。
 

 内容は、 まずは全員入院というのは変更はありませんが、 有症状者は発症後15日を経過したら、 無症状者は検体採取後10日を経過したら、 病院は出ていただいて自宅で療養をしてもらうというものです。 実は、 当県独自の見解では、 変異株でも上記の日数経過後はおそらく感染力は無いだろうと思っているのですが、 万一のこともあるので、 国の決定が出るまでは退院−自宅待機ではなく、 病院から自宅療養に切り替えとしました。 おそらく国の基準が出たら、 この人達を退院をしたと認定することが出来るでしょう。 と書いてたら4月9日、 国から基準が示され、 変異株の感染者も在来株の感染者と同じ扱いとするということになりました。 これでもう少し楽になるでしょう。

 こうして、 ベッド数を少々空けます。 それでも一杯になりそうだったら以下のように次の段階へと移行していきます。

 その1 上記の期間が経過しなくても、 おそらく患者の病状悪化のリスクがなくなった入院患者は上記の期間が来るまでの間、 ホテルで療養をしてもらう。
 

 そのためのホテルとも話し合いができていて、 GOサインが出たら、 速やかにこれを可能としてくれるでしょう。

 その2 さらに、 このホテルもいっぱいになってしまって、 まだ病院の病床が足りないという場合は、 上記の状況になった入院者は自宅で療養をしてもらう。 (これは定義通り本当の自宅療養になります。 )東京など多くの県では、 自宅療養を陽性が判明した人には初めから採用していますが、 和歌山県ではこの段階でも症状悪化リスクのある初期には病院で見守る体制は崩さないようにしようと考えていますので、 県民の皆さんの命が助かるはずだったのに失われてしまったということはありません。

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