「スガーリン」とは言いえて妙がある
Yahoo newsを見ていたら、「菅総理に粛清された元総務省局長が語る“独裁伝説” 進言すると更迭…『官僚は彼に追従ばかり』」という記事があった。
菅首相は就任したとき「政策に反対する者は切る」と言った記憶するがやはり本当のことであったようだ。
記事は「気に入らない官僚を冷遇するといった強権ぶりもあり、永田町・霞が関では、菅さんのことをスターリンになぞらえ、陰で『スガーリン』と呼んでいます。実際、菅さんは『あの官僚はあっちなのか、こっちなのか』を非常に気にする。つまり自分に100%従うつもりがあるのか、そうではないのか、二元論で考えている節があるんです」と書いている。
「スガーリン」とはかつてのソ連の独裁者スターリンをなぞらえたものだ。それぐらい強権を発揮するということだ。「粛清」というのは旧ソ連や北朝鮮などで気に入らない者を切って捨てたり殺したりすることを指す非常に政治用語だ。
粛清された元総務省局長というのは、元総務省自治税務局長の平嶋彰英のことである。彼は局長を務めていた2014年、当時官房長官だった菅氏に、ふるさと納税に関して意見具申した。
ふるさと納税は菅氏が総務大臣時代に打ち出した肝煎りの政策であった。ところがふるさと納税は、高額所得者ほど得をする問題点が指摘されるようになった。
そして「100%得をする ふるさと納税生活」という本まで出版された。それで平嶋氏は問題の本と資料を持って菅官房長官のもとへ行き進言した。菅氏は聞く耳を持たず、資料も突き返された。
翌15年の夏前に、高市(早苗)総務大臣のところに行ったら、「あんた、菅ちゃんと何かあったの? 人事案を持って行ったら、あんただけは“×”だって」と言われたという。
学術会議会員問題の6人も同様なやり方で任命されなかったにちがいない。
平嶋氏は自治大学校長に異動となり、総務省内では「更迭」とみなされたというのだ。
平島氏は「菅さんは究極の自己中心的人間ですからね」という。裸の王様なのだ。「菅さんは自分の耳に痛い話は全く聞こうとしない。だから、官僚は彼に追従ばかりするようになる。正しい情報が入ってこなくなれば判断を誤るのも当然で、コロナ対策の後手ぶりも必然的な結果だと感じます」と語っている。
菅首相はそんな狭量の人間であったのか。だから強権で官僚を従わせようとしているのだ。そんな人物が総理を務めるようでは政治がよくなるはずがない。内閣支持率が下がるのも自らが招いたことである。
菅氏をかついだのは二階幹事長だが彼を裏で菅首相を操っているのだろうか。来る総選挙で自民党に苦杯を飲ませない限り、日本の政治は悪くなるばかりだ。
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