無抵抗の人間を銃で撃つ心理が分からない
ミャンマーの国軍がクーデターを起こして以来、毎日ミャンマーのニュースが新聞やテレビで報道されている。国軍の支配に反対する市民の大規模な抗議活動は、この前に取り上げたように素晴らしいものだ。一方それを力で抑えつけようとする国軍のやり方は残忍非道である。
テレビで見ると、素手でおとなしくデモをしている市民に向かって、銃を構えて無差別に撃っている。銃はゴム弾とか催涙弾ではなく、実弾が使われている。そのため毎日撃たれて死ぬ人が出ているが、その数が増えている。3日には38人の死者が出た。無抵抗の男性を銃撃して倒した映像がSNSに出たという。救急車も襲われたという酷さだ。
兵士が銃を撃つ映像を見て、どうして兵士は同胞を撃てるのだろうかと思った。相手が銃を持っていて撃たれるという、身の危険を感じる場合なら、防衛のために発砲することもあるだろうが、丸腰の群衆に向かって発砲するなどということを平気でやれる心理が理解できない。
デモ鎮圧のために兵士に銃を使ってやることを命じた国軍上層部は兵士たちよりはるかに残忍非道である。
銃で撃つ兵士たちは、国軍の上層部と同じように、デモは弾圧しなければいけないという信念をもってやっているのであろうか。それとも昔の日本の軍隊のように、命令に背いて撃たなければ、自分が厳罰を受けることをおそれているのであろうか。
ミャンマーでの国軍の酷いやり方に対して国連や国際社会は何もできないのであろうか。国連安保理が緊急に開かれるというが、中国とロシアがどう出るのか。中国もソ連も自国の利益を優先して、ミャンマーの内政問題だと傍観を続けるのであろうか。無抵抗の市民を銃で撃つというやり方を何とかして止めさせることができないものかともどかしく思う毎日である。
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