ミャンマーの民衆の抵抗
昨年11月の総選挙でNLD(国民民主連盟)が圧勝したミャンマーでは国軍がクーデターを起こした。理由は選挙で不正があったとトランプと同じことを言って正当化しようとしている。
クーデターから約1か月経過したが、ミャンマーでは国民がクーデターに反対し、連日デモや集会が行われていいる。クーデターの2日後に公立病院の医師らの呼びかけで始まったCDM(不服従運動)は、瞬く間に様々な業種に広がった。医療従事者の職務放棄の影響で、350以上の病院が閉じられた。銀行はほとんどの支店が休業状態だという。
確かテレビでは全土で900万人が参加した日があったと言っていた。国軍が「CDMに参加した者には有効な措置が取られるだろう」と脅した日には、クーデターに抗議するゼネストが呼びかけられ、大勢公務員や民間人が職場を放棄してデモに参加し、その数100万人を超えたという。
NHKの「世界にいいね!つぶやき英語」ではSNSでのミャンマーの不服従運動を取り上げていた。国軍はフェイスブックやYouTubeを使えなくしたが、人々は工夫をして他のSNSで、世界に向けて発信している。
人々は様々なやり方で抗議を示している。カラフルな服装、中にはウエディングドレスでデモに参加した人もいる。金属をガンガン鳴らすというやり方もある。台湾、香港、タイ、などとの連帯もあり、反対の意思表示として3本指を立てることやコスプレなどがある。一番大事なことは物を破壊しないことだ。プラカードや音楽や服装などでの平穏な抗議活動が行われていることだ。
ミャンマーで若者を中心に創意工夫をして不服従運動をしていること。それが1か月も続いていることは素晴らしいことだ。武器でクーデターを起こし、民主主義を抑えつけようという国軍にひるむことなく抵抗する姿に感動を覚える。
ミャンマーの国連大使チョーモートゥン氏が国連で国軍批判演説をして解任されたが勇気のある行動である。ミャンマーでの民主化運動が根付いていくことを願ってやまない。
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