お粗末発想の佐々木宏氏、辞任でよかった
東京オリンピック・パラリンピック開閉会式の演出の総合統括を務めていたクリエイティブディレクターの佐々木宏氏が、人気タレント・渡辺直美さんの容姿を侮辱するような企画を提案していたと週刊文春オンラインが報じた問題で、佐々木氏は辞職した。
森前会長の辞職に続き、演出総合統轄のクリエイティヴディレクター佐々木氏の辞任は驚きであったが、辞任に至った理由にも驚きであった。
週刊文春の記事の該当箇所を読んだとき、つぎのようななぞかけが浮かんだ。
オリンピックとかけて、渡辺直美と解く。
その心は、ピッグ(豚)
佐々木氏は謝罪文の中で、「出演者の候補として名前が上がっていた渡辺直美さんに対する演出アイデアの中で、宇宙人と地球人の接点的な役柄で、オリンピックの使者的キャラということで、オリンピックの語尾をピッグという駄洒落にして、オリンピッグという名前のピンク色の衣装で、耳がぶたのはどうだろう、というような発案をしました」と述べている。
宇宙人の家族がオリンピックの見物にやってきて、檻の中の豚が騒ぐというもので渡辺さんを豚にしようというものだったようだ。渡辺さんは公表107kgの巨体でそれを使おうというものだ。
「オリンピック」を「オリンピッグ(豚)」というまさに駄洒落の発想であったのだが、これに対してあまりにも酷すぎるという反対意見が出ていたのだ。それが公になってしまったのである。
「笑点」でならひょっとして出るかもしれないが、世界を相手にする一大祭典の演出としては余りにもお粗末な発想であった。
佐々木氏は相当な実力者で森前会長とも通通の仲であったそうだが、その大物二人の人物のいい加減さが暴露されたのは新型コロナのせいでオリンピックが延期されたからであった。オリンピックが昨年行われていたなら二人とも安泰であったはずだ。そして称賛されていたかもしれない。新型コロナが恨めしいであろう。
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アイデア段階の思いつきを内輪だけに流し、内輪で打ち消されたものが1年もたってから外部に漏れることのほうが大きな問題だ、という声が日ごとに増えています。今にわかに大きな問題になっているLINEを特定の関係者だけが使えるものだったというのも花を添えています。
しかも、こんなことで日本を代表するクリエイターが活躍する場を失えば大きな損失だ、などという応援団まで増えています。
北斎が日本を代表するクリエイターだと言うのならともかく、このオッチャンが本当にそれだけの器量の持ち主なのか?
今回初めて知りましたが、リオ五輪の閉会式で安倍首相がマリオに扮したのもこのオッチャンの演出のようです。開催都市は東京だと言いながら一国の首相が恥ずかし気もなく幼稚園児ような真似をする演出。
テレビCMで頻繁に流されるソフトバンクの「犬のお父さん」もこのオッチャンのアイデアとか。犬を人間扱いしたり渡辺直美を豚扱いしたり、そういうのが日本を代表するクリエイターの趣味なのかもしれません。
「宇宙人と地球人の接点」とは何とも壮大なイメージですが、実質は渡辺直美を侮辱というよりもオリンピックを侮辱することになったのではないでしょうか。
まさか、カネまみれ利権まみれのオリンピックを侮辱するのが隠されたねらいだった、などと大家ぶった裏話を10年後に漏らす可能性はないでしょう。
投稿: たりらりら | 2021年3月20日 (土) 11時42分