他山の石
25日の朝日新聞「かたえくぼ」に、次の風刺が載った。非常によくできている。
『他山の石』
自民の意思でしょ
――野党
これは裁判が進行中の河井克行被告が裁判で買収行為を問われたことに関して、二階自民党幹事長が「党としても、こうしたことを『他山の石』として対応しなくてはならない」と言ったことを皮肉ったものである。
河井被告は当時自民党の衆議院議員で法務大臣まで務めた人物である。妻の河井案里氏が参院選に立候補した際、自民党は公認候補とし、党本部は1億5千万円もの大金を提供して応援した。河井夫妻の買収資金はその金であったことを問われている。
まさに「自民党の意思」であったのだ。それを今は離党しているからといってぬけぬけと「他山の石」と言って憚らない二階幹事長。そこには「他山の石」としてわが身を見るかけらさえ見られない。この程度の人物が自民党幹事長として権勢を揮えるほど自民党がお粗末なものになったということを示している。
それなのに3月8日の読売新聞の世論調査では菅内閣支持率が8ポイント上がって48%になったので菅首相は大変なご機嫌だとか。菅首相を推した二階幹事長もにんまりであろう。反省鳴き自民党は堕落の道を進むだけだ。
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私はかねがね世論調査に不信感を持っている。どんな対象にどんな方法で誰がやっているかの具体的内容は明らかにされていない。以前不正があると報道されたことはあるが、どんな結論になったか定かでない。数字がそれなりの権威から発表されると、そのまま納得する人も多い。しかも同調圧力を生むことにもなる。
それが為政者の狙いでもある。大いに疑ってかかるべきである。
投稿: Toshi | 2021年3月27日 (土) 07時47分