民主主義を破壊した大村知事リコール運動の不正署名
高須クリニック院長らが起こした大村愛知県知事リコール署名運動の不正は実にひどい。事務局長が日本維新の会衆院愛知五区支部長であったとは!中心人物の二人とも知らぬと言っているが、トップが知らなくて下部が不正をするはずかがない。総務省幹部接待でも、山田広報官が国会に出たものの菅首相の長男がいたかどうかは知らなかったと述べた。「知らなかった」「記憶にない」と言えば事が済むというのが当たり前になっていることが恐ろしい。
リコール署名不正事件では、県選挙管理委員会に提出された約43万5千筆のうち、実に10万8千筆以上が同じ人が何回も押したと見られる母印だというのだ。筆跡や母印については各自治体の選管で複数の職員がチェックしたという。
署名できない期間の日付も1万1千筆超あった。またすでに故人の署名も8千筆あったという。違う住所や氏名が書かれているのに、筆跡が同一と見られる署名も大量に見つかっている。親指から小指まで使った母印の署名簿もあったという。母印は親指でやるものと思っていたが、どの指でもいいのだろうか。
こうした不正がアルバイトを使ってはるか遠い佐賀県でなされたそうだが、かつてないような大量の不正をしてまで大村知事のリコールをした意図は何なのか。それの解明をしてほしい。
このリコール運動には河村名古屋市長も加わっていたが、市長は自分も被害者だと責任を逃れようとしている。
高須クリニックは連日テレビで宣伝しており、全国的に知られた存在である。日本維新の会はれっきとした政党である。そうした人たちがトップにいる運動体がこういう不正をするというのは信じがたいことだ。バレることはないと確信していたとしか思えない。リコールという民主主義の1つの手段を信用の置けないものにしてしまったのは許せない。
これから警察や検察が事件の解明をするのだがこの悪事を徹底的に調べて欲しい。
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