小林化工の処分は軽すぎる!!
水虫などの皮膚病用の飲み薬に睡眠導入剤が混入した問題で、福井県は9日、製造した小林化工に116日間の業務停止命令を出した。医薬品医療機器法違反としてはこれまでで最長の業務停止処分となるという。
この処分について2つの疑問を抱いた。1つは福井県が処分停止命令をだしたことだ。小林化工は福井県のあわら市にあるので県が命令をだしたのだろうが、今回の事件は全国に被害が及ぶものだ。このような事件は厚生労働省が処分をするのだと思っていたら、地方自治体になっている。どうしてだろうと思った。
2つ目は、116日間という業務停止期間だ。これまでで最長の期間だというが、あれだけの事件を起こしておきながらあまりにも短かすぎることだ。これがもし一人の人間がやったとすれば何十年の懲役刑になるだろうと思う。
小林化工では法令違反を40年ほど前から繰り返され、小林社長ら経営陣も違法性を把握していたというのだ。つまり意図的・計画的な犯罪行為である。単に厚労省の製造に関する承認外の手順があっただけでなく、立ち入り検査に備えて二重帳簿を作っていたことや、出荷前の品質検査で結果の捏造があったのだ。
その結果、同社が作った薬を処方され服用した人は324人おり、7割超の239人が健康被害を訴え、うち41人が入院か救急搬送された。死者も2人出ている。服用の影響による交通事故も22件も起きている。交通事故の場合は服用者だけでなく、相手にも大きな被害を与えることが怖い。
これほどの大事件なのだ。それが40年前から会社ぐるみで計画的・意図的に行われていたのだ。薬の製造は命に係わることもあるので不正は絶対にあってはならない。小林化工はジェネリック薬品製造をしていたそうだが、私もジェネリック医薬品をよく使う。小林化工の製造したものがあるかどうかは不明だが、安いからといってジェネリック薬品を信用していいものかと思う。
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