大きなカブを買って
スーパー八百鮮に行って野菜コーナーを見て回っていたら、すごく大きなカブを売っていた。そばには5つぐらいを束にした小さなカブも置いてあった。値段はどちらも158円(税抜き)であった。家に電話をして大きいカブを売っているが欲しいかと尋ねたら買ってもよいと言ったので買うことにした。
人生85年生きてきてこれまでにこんなに大きなカブは見たことがなかった。大きいから味が良いかどうかは分からない。でも、非常に珍しい。
私は昔1年生を担任したとき教科書に載っていた「おおきなかぶ」というロシアの民話があったことを思い出した。私が所属していた児童言語研究会でもこの教材をみんなで教材研究をした。
話し合いをしたり、表現読みをしたり、動作化をしたりして読んで行った。子どもたちはみんな好きだったようで大いに乗って来た。
スーパーで大きなカブを見つけたことで50年以上も前のことが脳裏に蘇ったのであった。
ネットで調べてみたら、いろんな訳があった。私の記憶では西郷竹彦氏の訳であったと思う。絵本が出ていて、それは内田莉莎子氏のものであった。
おじいさんが、かぶのたねを まきました。
「あまい あまい かぶになれ。おおきな おおきな
かぶに なれ。」
あまい あまい、おおきな おおきな
かぶに なりました。
おじいさんは、かぶをぬこうと しました。
「うんとこしょ、どっこいしょ。」
けれども、かぶは ぬけません。
おじいさんは、おばあさんを よんで きました。
かぶをおじいさんが ひっぱって、
おじいさんをおばあさんが ひっぱって、
「うんとこしょ、どっこいしょ。」
それでも、かぶは ぬけません。
おばあさんは、まごをよんで きました。
かぶをおじいさんが ひっぱって、
おじいさんをおばあさんが ひっぱって、
おばあさんをまごが ひっぱって、
「うんとこしょ、どっこいしょ。」
やっぱり かぶはぬけません。
そこでまごは犬をよんできます。
犬がまごをひき、まごがおばあさんをひき、
おばあさんがおじいさんをひき—――
まだまだ、かぶは ぬけません
犬はネコをよんできます。
ネコが犬をひき、犬がまごをひき、まごがおばあさんを引き、
おばあさんがおじいさんをひき—――
なかなか、かぶは ぬけません。
ネコはねずみをよんできます。
ねずみがネコをひき、ネコが犬をひき、
犬がまごを引き、まごがおばあさんをひき、
おばあさんがおじいさんをひき———
「うんとこしょ、どっこいしょ。」
とうとう、かぶは ぬけました。
おしまい。
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