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2021年1月20日 (水)

PCR検査は費用対効果が少ないはウソだ!

 田村憲久 厚生労働相は1月14日にBSフジLIVE「プライムニュース」に出演した。そこで長野美郷キャスターが視聴者からの質問メール「政府はなぜPCR検査を積極的に実施して感染者を隔離しようとしないのですか」紹介した。それに対し田村厚生労働相は、「検査はやればやるほどいいと私も思います。ただ税金で行う以上費用対効果の問題がある。国家体制が違うから、中国のように強制して一斉に行うことはできない。すると費用対効果はあまりよくない。アメリカは2億回ほど検査を行っているはずだが、あのような状況。そのため今は、可能性の高いエリアに関してはどんどん行う。それから介護施設や医療施設。これを予算でサポートする」と答えた。
PCR検査は費用対効果が少ないというのだ。

 この点に関して1月15日のブログで紹介したように、羽鳥モーニングショーに出演したノーベル賞受賞者本庶京大教授は持論のPCR検査拡大を強調し、神戸のある会社が既にPCR検査の機械をトラクターに埋め込んだ移動式の検査態勢を整えていると明かし、導入すべきだと強調した。本庶教授によると、費用は非常に安くて済むという。「GOTOトラベル」などの業界支援の仕方ではなく、検査数をより増やすために集約して資金を投入する方が有効的だとした。

 また西村康稔経済再生担当大臣が兵庫県を訪れ、PCR検査を自動で行うロボットの研究現場を視察たというニュースもあった。西村大臣が視察したのは神戸市内の企業「メディカロイド」で、医療従事者の感染リスクを避けるために遠隔で検体を採取するなど、PCR検査を自動化するロボットの導入を進めている。

 西村大臣は「PCR検査を戦略的に大幅に拡充していこうとしているなかで、全自動で短時間で検査ができる(ロボット技術に)大きな期待をしている」と話したというのだ。

 本庶教授が話した神戸の会社と西村経済再生相が見学した会社が同じかどうかは不明だが、PCR検査を自動で行う設備については島津製作所などいくつかの会社が実用化している。

 それなのに田村厚生労働相は上記の様な費用対効果が少ないと発言しているのだ。

 本庶教授によると神戸の会社の設備は、1台につき12時間で2500検体を検査可能であると紹介し、検査によって無症候の感染者をホテルに入れることは宿泊業への支援につながり、食事が運ばれることで飲食業界・生産者にも効果が出ると述べた。また、自宅隔離については自宅内感染につながるので逆効果と本庶氏は言及している。

 西村大臣はいったい何を視察したのだろうか。ただ「ロボット技術に期待している」と感想を述べただけのようだ。政府内では取り上げられていないから田村厚生労働相の発言が出たのであろう。

 PCR検査を増やせということは、安倍前首相の時からメディアなどで言われ続けてきたが、日本ではほぼ無視されてきた。本庶教授がいうようにPCR検査で洗い出して重症者は専門の隔離病院に集めて治療するのが一番効率的で費用対効果があることなのだ。

 菅政権がやっているコロナ対策は後手後手に回っていると批判されているが、やり方自体が間違っているから医療崩壊を招いているのだ。

 

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コメント

何が「費用対効果が少ない」だ!それなら「アベノマスク」の費用対効果はどうなのか?
それにしても、すでに丸1年が過ぎているというのに保健所に不調を訴えても相変わらず、PCR検査をするどころか、けんもほろろにあしらわれる例のほうが多いらしい。
自宅待機中の感染者が増える一方なので、これ以上検査をして感染が確認されることを避けたいのだろう。
こちら神奈川県のように、濃厚接触者を調べることはしない、などと公言する有様です。濃厚接触者から芋づる式に検査することすらしないのであれば、症状が出ないほうが多いと言われている感染者が市中には一体どれほどいるのか。
しかし、日本政府がこうまでかたくなに検査を増やさない理由は何なのか?
東京オリンピックを何とか開催したい、そのためには感染爆発が起きていることを何としてでも隠したい、という愚劣な圧力が働き続けているからではないのか?
私のようなしろうとは、そのように愚考するしかありません。

投稿: たりらりら | 2021年1月20日 (水) 10時52分

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