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2021年1月22日 (金)

施政方針演説のお粗末な新型コロナウイルス対策

  菅首相の施政方針演説の冒頭で「私が一貫して追い求めてきたものは、国民の皆さんの『安心』そして『希望』です」と述べている。続く新型コロナウイルス対策で「国民の命と健康を守り抜く」と述べている。そして 「『安心』をを取り戻すため、新型コロナウイルス感染症を1日も早く収束させます」と言っている。

 現在の状況下でコロナ対策が最重要課題であることは間違いない。1日も早い収束を全国民が待っている。

 菅首相は「これまで1年近くの闘いの経験に基づき、効果的な対策を行っております」と述べている。首相がいう効果的な対策とは、「若者の外出や飲食により、知らず知らずのうちに感染を広げている現実がある」として、飲食での感染を抑え込むことが極めて重要であるとして協力金支給や時短営業を徹底すると言っている。

 その他に、「テレワークの7割実施、不要不急の外出・移動の自粛、特に、20時以降の不要不急の外出自粛、さらにイベントの人数制限をあわせて実施します」と言い、「こうした対策により、感染を抑え込み、減少傾向に転じさせます」と見栄を切っている。

 最初のこの部分を読んで菅首相のコロナ対策が如何にいい加減で効果のないものであるかを露呈していると思った。これまで何回かこのブログで取り上げ指摘してきたように、大事なことはPCR検査を徹底し、感染者を見つけ出して無症状者、軽症者、重症者などに分けて、それぞれに応じた対策をとること。そして何よりも重症者を専門病院に集めて治療をすることである。そうすることにより、市中感染も含めて感染の広がりを抑えることができるし、医療崩壊を防ぐことにもなるのだ。

 延期されたGO TOに1兆円の予算が組まれているというが、その金をPCR検査に向ければ、本庶京大教授が言うようにはるかに少ない金で素早い検査ができるのだ。

 台湾や中国やニュージランドなどのコロナ対策成功例をしっかり学ぶべきであったのだ。菅首相は演説で「私自身、連日、状況を聞き、専門家とも議論を重ねておりますが」と述べている。いったい連日何を聞いて、議論しているのだろうか。本当に真面目にやっておれば今の様なお粗末な事態にはなっていないはずだ。

 菅首相のように説明責任放棄では国民が納得して自粛はできないのは当然である。科学的データや根拠を示して、丁寧な説明を繰り返すことが必要なのだ。自粛だけではコロナを抑え込むことはできないのは明白である。何ともお粗末な施政方針であった。しかも首相は緊急事態宣言をめぐって「徹底的な対策」と言うべきところを「限定的な対策」と読み違えた。なんとも漫画チックな演説だ。

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コメント

私は毎週、週ナカ生ニュースというネット番組を見ていますが、丁度、今日のブログの内容と共通する
内容であり、極めて正鵠を射る論調なのでそのサイトを貼り付けます。https://www.youtube.com/watch?v=H5ZSb4I-1AQ
こんな歯に衣着せぬ話しは、地上波の番組では絶対ありえません。後半の日本の今の最高権力者達の痛烈な論評は快哉かなと思えました。

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