上級国民こそ自粛を守るべし
緊急事態宣言が発令されているにもかかわらず、与党議員が立て続けにクラブ通いなどをしていた。自民党の松本純元国家公安委員長(70)は18日夜、イタ飯と東京・銀座のクラブをハシゴ。また文春オンラインでは、公明党の遠山清彦幹事長代理(51)が22日、やはり銀座のクラブに通っていたことが発覚した。
昨年12月に二階自民党幹事長や菅首相などがステーキ会食をして批判されたが、その後もこうしたことが続いている。菅首相は27日、国会質疑の中で「国民の皆さんに不要不急の外出の自粛をお願いするなかにあって、このような飲食をしたことについて正直申し訳ないと思います」と元気なく謝った。
立憲民主党の蓮舫参院議員が、「SNSで国会議員は『上級国民』と拡散されている。えらい迷惑ですよ、私たちは。これは総理として怒るところじゃないですか」と菅首相を攻め立てた。菅首相は菅首相は「党でそのようなことは慎むようにと決めているので、党で対応してもらう」と力なく答えた。まるで人ごとのような言い方である。「自民党総裁として今後は断固としてこのようなことが起きないよう徹底します」ぐらいの答弁があってしかるべきである。
ネットの記事によると、議員たちは何故クラブに行くのかと問われて、ある国会議員秘書は「どうして政治家が飲食をやめないかって? それは自分たちに何かあったらすぐに検査を受けられて、治療も受けられると思っているからですよ。だから私たちなんかとは危機感が違います」
なるほど、そういうことかとガッテンした。上級国民として特別扱いなのだ。そのよい例が自民党の石原伸晃元幹事長である。コロナに感染して無症状だったのにもかかわらず即入院できた。不整脈の既往症があるというのが理由であった。
私も不整脈の治療を続けているが、もしコロナに感染しても即入院どころか自宅待機が精いっぱいであろう。現に名古屋では自宅待機で2人亡くなっているのだ。
下級国民はコロナに感染すると仕事を失い、収入がなくなる人がたくさんいるが、上級国民はそういう心配もない。しかし、緊急事態宣言中なのだから政治家は自ら決まりを守って範を垂れるのが当然の務めなのだ。自分たちは守らなくて、コロナ感染が蔓延するのは若者のせいと菅首相が言ったが、とんでもない話だ。まず自らが守らなくて若者に守れとと言っても無理だ。こういう議員にはそれこと懲役刑か罰金刑を課すべきであろう。
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