完全にすり替えられた学術会議問題
日本学術会議のあり方を検討してきた自民党自民党プロジェクトチームは15日、政府から独立した法人格への組織変更を求める提言を菅首相に提出した。
プロジェクトチームでは、学術会議が推薦した会員候補6人を首相が任命しなかった問題についての議論は行われなかったという。
菅首相の任命拒否問題は完全に学術会議のあり方にすり替えられてしまったのだ。国会で追及されながら任命しなかった理由については首相はかたくなに答弁を拒否しとおした。そしてどうして6人を任命しなかったのかを説明せずに、学術会議のあり方に問題があると問題をそらしてしまったのだ。
首相は「学術会議について今回の(任命拒否)問題で話題になったけど、中身について国民の皆さんもだんだんわかって来たんじゃないか」と述べたという。中身について国民はわかって来たなどとぬけぬけと言っているが、国民はわかっていない。
我々が知りたいのは6人を任命しなかった理由である。学術会議をどのようにすべきかは全く別の話しなのだ。
菅首相はこれで「1件落着」を計りたいのだろうが、そうさせてはならない。内閣時事率が大きく下がったが、新型コロナ対策への無策だけでなく、学術会議任命問題や安倍前首相の桜を見る会問題などへの対応も含まれているのだ。
数をたのんでやりたい放題でやっていると、いくらお人よしの国民でも我慢がならなくなる。心ある野党にとってはここが踏ん張りどころである。力を合わせて徹底的に追及してもらいたい。
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