GO TO は「自粛」でよいのか?
新聞やテレビは、菅義偉首相と東京都の小池百合子知事が1日、首相官邸で会談し、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めをかけるため、政府の観光支援事業「GoToトラベル」の東京発着の旅行について、重症化リスクの高い65歳以上の高齢者や基礎疾患のある人を対象に利用自粛を呼び掛けることで合意したことを報じた。
当初小池知事は「停止」を念頭に首相と話し合ったようだが、首相の「自粛」というのに妥協して「停止」ではなく「自粛」で折り合いをつけたと言われる。
「自粛」はあくまでも当人の判断に任せたものだから「俺はGO TO を使って行く」という人には効き目がないのだ。
3日のテレビで、マスクを拒否した男のことで警察が出動したニュースがあったが、マスク着用は義務ではないとその男は反論したそうだ。GO TO 自粛もそれと同じである。
重症化対策というが、65歳以上の高齢者とか基礎的な疾患を持っている人などという生ぬるいことでなく、重症化を本気で防ぐには感染者数を減らさなければならないのだ。
GO TO 自粛の目的は人の移動を制限することで感染者の増加を抑えようということだ。本当に移動を抑えるには「停止」をすべきである。
GO TOはもともと新型コロナが落ち着いてから実施するはずだったのだ。それを菅首相は経済優先で早期に実施したのであった。医療関係者は今が正念場だとしてきしているのに首相はGO TOに拘っている。小池知事には強力に押してほしかった。
さらに「重症化対策といいながら本当に重症化を防ぐためには、全体の感染者数を下げないといけないですし医療態勢をもっと充実させることの方が大事だと思う」と提言した。また「ちぐはぐ感を感じるのは、GoToトラベルっていうのは、感染者数増加には寄与しないんだというふうなことをおっしゃいながら、ここに焦点を持ってくるのはちぐはぐ感を感じます」と指摘した。
その上で「心ある高齢者の方、病気を持っておられる方はすでに自粛をしておられると思いますので、かなり限定的な効果にとどまると思います」と解説していた。
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