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2020年9月 7日 (月)

アベノミクス、野口氏の論考より―①―

  ダイヤモンドオンラインに野口悠紀雄氏(早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問)が書いた興味深い記事があった。

 安倍首相の看板政策の第一はアベノミクスで、首相は事あるごとに自画自賛してきた。本当にアベノミクスによって日本経済は回復し発展したのか。それについて野口氏はずばり、「アベノミクスの期間に日本経済は停滞したため、日本の国際的地位が顕著に低下した。」と指摘している。

 「企業の利益は増加し、株価が上昇したが、非正規就業者を増やして人件費の伸びを抑制したため、実質賃金は下落した。
その結果、『放置された低生産性と、不安定化した労働市場』という負の遺産がもたらされた」というのだ。

 それを証明するためには、アベノミクスが始まった2012年と19年を比較してみることが一番簡単な方法だという。この7年間の間に世界経済における日本の地位が顕著に低下し続けたという。
 

 GDPでみると12年では中国のGDP(国内総生産)は、日本の1.4倍だった。ところが、19年、中国のGDPは日本の2.9倍になった。いまや中国は堂々と世界第2位である。アベノミクスの期間に、日本経済は停滞したが、中国はが成長した結果だ。
 

 12年のアメリカのGDPは、日本の2.6倍だった。ところが19年には、アメリカのGDPは日本の4.0倍になった。
 

 同様の傾向は、世界のさまざまな国との間で生じていると述べている。アベノミクスの7年間で、日本は世界の趨勢に立ち遅れ、相対的な地位を低下させたのだというのだ。

 国際経営開発研究所(IMD)の世界競争力ランキングで、12年に日本は27位だったが、20年版では、日本は過去最低の34位にまで低下した。

 デジタル技術でも日本は大きく後れを取り、対象63の国・地域の62位だった。

 アベノミクスが何をもたらしたかについて、こうした数字ほど雄弁なものはないと野口氏は言う。

 アベノミクスについて安倍政権はどう総括しているのか、それとも相変わらず自画自賛をしているのか。経済に素人の私でもアベノミクスの失敗はわかる。アホノミクスと揶揄した経済学者もいた。次の総理間違いなしと言われる菅官房長官は、「安倍政治の継承」を第一に掲げ、アベノミクスも継承するつもりのようだ。アベノミクスの総括もせずに引き続き続けてよいものか。

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