コロナ禍で教員の過労が大変だという
教職から離れて23年、学校のことは全く分からなくなって久しい。新型コロナウイルスで全国の学校が休校になり、その後再開されたが夏休みが短縮された。教育の現場はどうなっているのかと思っていた。
20日の朝日新聞に「コロナ禍 教員に負担ずしり」という記事が載った。読んで初めて教員の置かれている状況が少し分かった。
以前から教員の労働時間が過重であることは言われていたが、コロナ禍によって業務負担が増えた。長期休業による授業の遅れを取り戻すことの他に、マスクの着用や消毒作業で体力も奪われると記事はいう。暑い夏に授業をして、今の学校はエアコンがあるようだが、教室の窓は開けなくてはならないし、ソーシャルディスタンスをとる余裕がない中でどうやって授業をやっているのか想像もできない。
記事が挙げている例では、ある小学校の5年を担任する教員は最近、夜9時まで職員室で授業準備をすると書いてあった。コロナ以前でも長時間準備などをしなければならなかったところへ更に時間が増えたのだ。
新型コロナウイルス対策で、ある小学校では放課後、当番の教員たちが教室のドアノブや階段の手すり消毒液を吹きかけたり、一つ一つの机や椅子をスプレーで消毒するという。
理科で使う虫メガネを使うたびに1本ずつ消毒するそうだが、虫メガネだけでなく、他にもいろいろな用具の消毒をしなければならないであろう。想像してだけで大変だとわかる。
子どもに手を消毒させたり、体温を測ったりやらなければならない事がいろいろあるだろう。
調査によると、公立の教諭と主幹教諭の57%が過労死ラインとされる付月80時間以上の時間外労働をしていたという。そのうち43%は月100時間超だったそうだ。
コロナ対策の負担感では、消毒作業が90%、子どもへのソーシャルディスタンスの指導が89%、子どもの心の不安と向き合うことが81%などだという。教員の疲労がたまっていて、このままでは学校が危ないと指摘している。
文部科学省は全国の公立小中に常勤教員3100人を追加配置する費用と、補習などをする非常勤の学習指導員約6.1万人、スクールサポートスタッフ(SSS)約2万人を追加する費用を補正予算で決めた。しかし、なかなか人材が集まらないという。
コロナの終息が見通せない中現場の教員の苦闘が思いやられる。医療関係者だけでなく教員や保育士などへの感謝も忘れてはならない。
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