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2020年9月 9日 (水)

香港メディアが伝えた「日本は浪費大国」という記事を読んで

 ニュースパスを見ていたら、香港の報道だと言う記事を見つけた。「日本人は『節約の精神』を持つはずなのに、なぜ日本は『世界有数の浪費大国』なのかというタイトルに惹かれて読んでみた。

 食事の習慣では日本と中国では真逆なところがある。日本の文化では「食事を残す」ことは行儀の悪いことであり、会食の席などでも「マナー違反」とみなされる。

 たしかに日本では子どもの時から残さずにきれいに食べなさいと躾けられる。学校の給食でも配られた分は綺麗に食べることを指導されていた。

 中国では友人や取引先などを食事に招待してもてなす際、もてなす側は「食べきれないほどの料理」を注文するのがマナーであり、招待される側は「食べきらずに、わざと残す」のが礼儀とされると記事は書く。

 食べきれないほどの料理を出して満足してもらう。だからわざと残すことで「たっぷりもてなしてもらった」ことを示すのだ。中国料理で最後に魚がでるのは、「魚」の発音とYUと「余」YU(ありあまる)が同じだからだ。

 そんなわけで中国では外食産業で出る食べ残しは非常に莫大な量とされ、政府は食べ残しをしないよう指導していると聞く。

 日本では「もったいない」というコトバがあるとケニアのノーベル平和賞受賞者マータイさんは世界に紹介してくれた。節約の精神が旺盛であると思われている。

 日本は「世界有数の浪費大国」であると主張する記事を掲載した香港メディアの鳳凰網は、日本人は物を大切にする精神があると紹介し、たとえば高級食材である「河豚」を食べた後に、日本人は骨で出汁を取ったり、ヒレを炙ってお酒に入れて楽しむなど、食材を余すことなく食していると伝え、「節約の精神は日本人の生活に沁み込んでいる」と論じた。

 水戸光圀ではないが、一粒の米も大事にせよと教えられてきた。「頂きます」というのは、食事の材料をつくったり獲ったりする人達や運搬や調理をする人など全てのかかわった人達への感謝と「命」を頂くことへの感謝だと教わった。

 しかし日本が豊かになり、商業主義がいきわたり、利益を第一に考えるようになると、日本人も食べ残しをしたり、賞味期限にこだわるようになり、大量の食品ロスを出すようになったのは間違いない。

 香港メディアは日本は非常に多くの「食品ロス」を生み出していると主張し、年間600万トン以上の食品を無駄にしていると紹介。たとえば、日本では形の悪い農作物は出荷されずに破棄されるケースがあるほか、「賞味期限」や「品質保持期限」などによって食べられなくなったわけではないのに廃棄されるケースがあることを紹介したという。

 日本人は節約の精神があるはずなのに、その行動は真逆となっているのが不思議と強調したという。香港メディアの指摘のように、食料自給率が37%の日本なのに毎日莫大な食料を棄していることは恥ずかしいことだ。世界にはその日の食料に困っている人が6億9000万人もいることに思いを致すべきである。

 記事によると、中国でも食品の「消費期限」は存在するが、期限が近くなった商品は大幅に値引きするなどして販売しきってしまうケースが多いようだ。また、野菜などの販売方法は日本のような個包装は珍しく、山積みにされた商品を消費者が選んで購入する方法が一般的であり、形や大きさが揃っていなくても販売されていて、形の悪い農作物でも売れる方法が取られているという。

 戦中、戦後の食糧難の時期を思い起こして謙虚になるべきである。あの頃はどんな形のものでも、古くても売られていて、消費者も買っていたのだ。

 

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食・食事・食物」カテゴリの記事

コメント

食料自給率が37%と低い国で、毎日多くの食品の消費期限が切れると廃棄処分されるのは、本当にもったいないですね。味噌や醤油など保存食品まで賞味期限が切れたからと捨てられたり、規格に合わない野菜などが店に並ばないのも不思議です。キュウリなどは実ができて、葉っぱに実が当たると曲がるのが自然ですが、まっすぐでないと売れない。ナスや白菜なども大量の農薬を使って虫が付かないきれいなものばかりが並んでいますね。米だって除草剤を始め何十種類もの農薬を使います。今当地では変形したり形が不揃いの野菜を大学生が農家から仕入れて、契約したスーパーや駅などで安く販売しています。バッタの大量発生や世界各地の山火事や大雨による田畑の浸水、干ばつなど異常気象が原因で今後世界中で食糧不足が心配されていますが、食品ロスを極力減らすことは私たちが生きていくために絶対に必要なことですね。

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