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2020年9月 4日 (金)

議論も党員選挙もなしに菅氏とは!

 9月2日の朝日新聞トップニュースは「菅氏選出強まる」であった。安倍首相の辞任表明からわずか数日でここまで来るとは驚いた。

 この間立候補するかもと言われていたのが、岸田氏、石破氏は当然として、その他にも河野氏や野田氏など何人も言われていた。自民党総裁選挙にはそれらのうわさに上った人々が立候補して争われるのだろうと楽しみにしていた。ところが菅官房長官が立候補表明をしていないのにあっという間に菅氏で固まってしまった。

 細田派、麻生派、二階派など5派閥や無所属の人も支持することになり2/3も多数を制したという。

 菅氏は安倍政権の官房長官としてずっと安倍総理を支えて来た。毎日テレビのニュースにその顔が出ない日はなかった。一時は官邸の官僚の意見が重んじられ、菅氏はのけ者にされたということもあったが、結局安倍政権の後継として菅氏を推すことになったのだ。

 どうしてそうなったのかは素人の私には分からないが、新聞によると安倍政権の政治路線を引き継ぐものとして一番ふさわしいということと、権力構造にしがみついていたいということからだという。

 安倍政権の悪政の数々はこれまで何度も取り上げて来たが、それを支えた大事な柱が菅官房長官であった。いわば同罪である。これからも安倍政権のような国会や国民を無視した政治が行われるのかと思うとがっかりである。

 これまでの官房長官としてのブリーフィングから見ても分かるように、森友問題、加計学園問題、文書改ざん、桜を見る会・・・などや強行採決などでのコメントはのらりくらりと逃げ回ったものであった。安倍政権のあの姿が引き継がれていくのだと思うとうんざりである。僅かな希望は昭恵夫人のようなことはないだろうということぐらいか?

 自民党に人材がいないのか。いてもみな同じ穴のムジナなのか。党員選挙も行わず国会議員の意向、つまり派閥の意向だけで、議論もせずにさっさと次の首相を決めてしまうこの体質。長年圧倒的多数の議員でやりたい放題にやって来た自民党のおごりが見られる。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

私のフェイスブックにいつも投稿してくれる新聞記者OBの中村仁氏が今回の安倍総理の突如の辞任と
後継者選びについて誠に正鵠を射ている記事があったのでそのまま下記に引用したい。

安倍首相の後継者を決める自民党総裁選で、菅官房長官が選出されることが実質的に決まりました。主要5派閥が堰を切ったように菅氏への支持を表明し、政策論争を欠いたまま岸田、石破氏の敗北が確定しました。「コロナ後をにらんだ重要な時期なのに」と国民はあっけにとられています。
民主主義政治におけるプロセスは、常識的にいって、総裁選に出馬したい議員が政策を発表し、候補者の間で論争し、各派閥、議員が誰を選択するか判断して投票する。政策構想の表明、論争、投票という順序です。
今回の新総裁選びを見ていますと、民主主義のプロセスの順序が全て逆です。各候補の政策論争なんか聞かなくていいという展開です。菅氏は官房長官として安倍路線を仕切り、それを継承するとから聞くまでもないとでもいうのでしょうか。日本の民主政治にとって残念なことです。
菅氏支持を表明した主要派閥は、遅れをとると新政権における閣僚、党のポスト配分で冷遇されると思ったのでしょう。コロナ後のことより、とにかくポストをとらないと、派閥を維持できないという姿勢でしょう。
当面のコロナ収束策はもちろん、コロナ後の政策課題は多く、安倍路線を継承していけばいいということではない。安倍路線そのものにも、際限なく膨れ上がる財政赤字、出口の見えないゼロ金利政策、官邸官僚の強引な政策決定、忖度政治、公文書の改ざん体質の転換など、深刻な問題がある。
コロナ危機が突きつけている課題が多いからこそ、出馬する候補者が政策を練り上げ、論争し、優劣を判断する。「走りながら考えればどうにかなるさ」でしょうか。政界は日本の社会で最も遅れた世界であることを改めて証明してくれました。
(後略)

国民はあっけにとられたとありますが、日本社会全体に自民党的体質を許容する風潮が牢固として存在するからだと思います。何が起ころうとも国民は水に流し、やがて忘れてくれる。類い希なる寛容な国民が多数存在する限り、自民党は安泰だと思います。

 

 

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