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2020年9月 3日 (木)

中国で盛んな日本式夏祭り

 ダイヤモンドオンラインで面白い記事を見つけた。上海や杭州などで日本式夏祭りが開催され大人気だというのだ。

 8月下旬、上海市の西部、「虹橋天地購物中心」というショッピングセンターの中庭や通路などで、その名も「夏日祭」という夏祭りが開催されたそうだ。
 

 3日間行われた夏祭りでは、各種の露店のほか、無料で貸し出される浴衣体験、音楽会、太鼓のパフォーマンス、生け花体験、花魁(おいらん)道中、浴衣クイーンコンテスト、写真展などもあり、盛りだくさん。入場は無料で、今年でなんと8回目を迎えるという。

 浴衣が無料で貸し出されたり、花魁道中や和太鼓パフォーマンス、さらには盆踊りまであるとは驚きである。

 憧れの浴衣を着てお祭りを歩けるなんて、サイコー!」
「今年は日本に遊びに行けなかったけど、日本のお祭り、興奮するわ~」
「あぁ、早く日本に行って、墨田川の花火大会にも行きたいな!」
などという声がSNSで見られたという。
 

 ほぼ同じ時期、上海の南豊城というショッピングセンターでも8月中に2回、夏祭りが開催されたそうだ。
売られているものはたこ焼きやかき氷、お面、綿あめなど日本とまったく同じだし、販売している人も浴衣や法被を着ているそうだ。

 かき氷は台湾でも人気でふわふわかき氷を食べたことがあるが、冷たいものを食べなかった中国人にも受け入れられているようだ。
 

 杭州ではショッピングセンターではなく、セレクトショップやホテル、レストランなどが集積する文化エリアで7月末から3日間、「夏夜游園会」という夏祭りが開催された。約60の露店が出て、線香花火などで遊ぶイベントもあった。杭州市の繁華街から離れているにもかかわらず、若い女性などを中心に大盛況だったという。

 なぜ、ここ数年、このような夏祭りがさかんに行われるようになったのか?2014年ごろから始まった日本旅行ブームで、多くの中国人は日本各地には夏祭りというものがあるのだと知り、すばらしい伝統文化だと思い取り入れたようだ。中国人は自分たちが持っていないものにとても憧れるのだという。

 日本に行ったことがある人だけでなく、行ったことがない人でも、アニメやドラマの影響を強く受けていて、日本の夏祭りのことは皆よく知っているという。浴衣を着て花火をするのは、まるで自分が日本のドラマの主人公になったような気分になるり特別な異文化体験だという。若い女性の好きなコスプレなのだそうだ。

 浴衣もセーラー服も中国の通販サイトで簡単に購入でき、夏祭りの屋台で使う小道具などもすべて通販サイトで購入して取り揃えられるという。綿あめを製造する機械まで購入でき、日本の夏祭りをそっくり再現できてしまうとは驚きである。

 日本では西洋のハロインなどが移入されているが、それと同じようなもので、外国の楽しいイベントを移入しているのであろう。日中の相互理解と親善のために良いことだと思う。

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