握力は筋肉と長寿のバロメーター(NHKガッテン)
9日のNHK「ガッテン」は「握力と長生き」の関係についてであった。福岡県久山町で59年間にわたって行われている、健康診断と体力測定のデータから、様々な病気による死亡リスクと『握力』に強い関係があることがわかってきた。握力が弱い人たちは、平均値の人たちより病気による死亡リスクが高くなってしまうというのだ。
「握力」と言えば、人間ドックに行くか学校の体力検査で調べる程度である。私は退職後は握力を測ったことはない。25年ほど前に測った時どのくらいあったか記憶していない。ただ握力は強くなかったことは覚えている。
研究によると、65歳以上の男性は29.5kg、女性は16kg以下だと総死亡リスクが高いそうだ。ちなみに6歳未満では男性39.5kg、女性は23.5kg以下だという。
ガッテンでは最初に握力日本一の男性が登場した。普通の握力計では100kgで振り切れ測れなかったが、握力が165kgだと言っていた。この男性は一体いくつまで健康で生きられるのか・・・?と思ったが、握力が高いから長生きとは限らないようで安心した。
握力は腕のごく一部の筋肉の強さを表しているだけのはずなのに、いったいなぜ全身の健康状態と深い関係があるのか?
握力は、全身にの見えない筋肉の量を反映する「バロメーター」で、生活習慣病をはじめとする様々な病気を引き起こす、全身の筋肉量低下を知る手がかりとなりえるのだそうだ。
久山町での長年の研究の結果、握力が平均より低いグループでは、男性・女性ともに脳卒中・心筋梗塞をはじめ、様々な病気による死亡リスクが高くなることが分かったのだという
では握力を強くするには握力を鍛える道具を使えばよいのかというとそうではないのだ。スクワットなど、全身の大きな筋肉を継続して動かす運動がよいというのだ。運動によって体内で筋肉を合成する物質が作られる。とくに「IGF-Ⅰ(アイジーエフ・ワン)」と呼ばれる物質は、血液にのって全身に運ばれ、筋肉をどんどん作ってくれることがわかってきたのだそうだ。
握力を計ることで、日ごろから全身の筋肉を動かしているかどうかを推し量ることができる、つまり全身の筋肉量を反映している、と考えられるのだという。
筋肉は呼吸筋,心筋などや、胃腸や血管にもあるり全身にある。握力を測ることでそれらの筋肉の状態を知る目安になるという。
高齢者には軽いスクワットやウオーキングなどがオススメだという。私は45歳ごろから現在まで40年間、毎朝ウオーキングをしているが、握力が弱くてもこの歳まで生きて来られたのはそのお陰かも知れないと思った。
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