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2020年7月17日 (金)

香港を憂う、法治国家ってなんだ?

 中国が「香港国家安全法」を制定して即施行された。この法律に抗議をして香港の民主派市民は抗議行動を起こしたが、「独立」などの言葉を掲げた者は逮捕された。

 香港の抗議活動では白紙のプラカードを掲げている映像を見た。これまでのように自分たちの思いを込めたプラカードを掲げると反体制として逮捕される恐れがあるからだ。

 東京でも在日の香港出身者による抗議活動が行われたが、外国での行動も逮捕の対象になるとテレビは伝えていた。

 中国政府の報道官は「中国は法治国家だ」と強調していた。それを聴いて「法治国家ってなんだ?」と思った。法律を制定してその法律にもとずいて統治をするというのが法治国家ということだろうが、時の権力によって自由自在に法律がつくられる。そして作られた「法律」によってその法律に合っていれば「合法」だとされ、合っていなければ「違法」とされる。


 私は戦前の日本やナチスドイツを想起した。戦前の日本では治安維持法によって国民の声は封じ込められた。大日本国憲法や教育勅語などによって天皇は現人神とされ、天皇は神格化されて強制的に崇敬させられた。

 天皇の権威をよりどころに軍によって戦争が拡大され、それに伴って国民は物を言えなくなった。共産党員だけでなく自由主義者や創価学会の会長まで刑務所に入れられた。

 戦前の日本も形としては法治国家であった。大日本帝国憲法という基本法も持っていた。ただ天皇主権で国民の権利は制限されていた。もし反政府の言動をすれば「国賊」とされた。

 中国の香港国家安全法での統治を見ると、法治国家と言いながら、香港市民を強圧的に抑え込んで黙らせることが目的であることが見え見えである。

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