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2020年6月15日 (月)

気になる二つのカタカナ英語

 新型コロナウイルスのパンデミックによって、これまで知らなかったカタカナ英語が5つほど使われるようになった。最初はとまどったし、新聞の投書にはどうして日本語で表記しないのかという意見も載った。

 でも、新型コロナウイルスも半年になり、今ではそうした用語にも慣れてしまった。その中で、気になる言葉が二つある。

 1つは「ソーシャルディスタンス」である。人と人との近接を避けるため2mの間を空けるようにしようというもので、これも定着している。夏になってマスクをすると熱中症になる危険性がるので、政府は「2mのソーシャルディスタンスがあればマスクを外してもよい」と言い出した。

 ソーシャルディスタンスは日本では2mだが米国では6フィートだとか。国によって距離が違うようだ。

 このソーシャルディスタンスという用語は米国などではSocial Distancing(ソーシャルディスタンシング)というのが使われている。どうしてだろうとずっと気になっていたが、先日の「天声人語」でその理由が分かった。

 コロナウイルスなどで疫学的に社会的距離を取るときはソーシャルディスタンシングが正しいのだ。

 ソーシャル・ディスタンス(Social Distance)とは他者との親密さ/疎遠さを意味する単語である。宗教や民族やグループなどの間で心理的な距離を表すもので、ときには差別につながる場合もある。

 感染防止で必要とされているのは社会的な距離(Distanceという名詞)ではなく、ディスタンシング(Distancingという動名詞)社会的な距離を確保することという行為である。感染防止の対策が、隔離したり、排除したり、差別するという他者との社会的距離(Social Distance)になってはいけないのだ。

 そういう意味では、英語の国で使われているソーシャルディスタンシングが適切であると言えよう。

 WHOでは「フィジカルディスタンス」(身体的距離)という用語を使い始めた。

 もう一つの用語は「テレワーク」である。これも今ではすっかりおなじみとなった。コロナ後もテレワークが定着しそうだという見方も出ている。

 10日の朝日新聞声欄には「コロナ禍でテレワーク(在宅勤務)やソーシャルディスタンスが求められています」という使い方をしていた。

「在宅勤務」という意味でテレワークというのは正確ではないとNHKの「即レス英語」で知った。「WORK FROM HOME」というのがいいというのだ。知って見れば確かにその通りである。

 テレワークの場合は、意味の範囲がもっと広くなるのだ。在宅勤務も含めて職場を離れて別の場所で仕事をすることなのだ。

 最近ではホテルが部屋を改造してテレワークをする人に貸すとかカラオケルームをテレワーク用に貸すなどの客を呼ぶ苦肉の策を講じるところが出て来た。

 WORK FROM HOME(在宅勤務)ができない人やしにくい人が多いというので需要が見込めるというのだ。

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