河井夫妻やっと逮捕、首相らも責任をとるべき
河井克行前法相と妻の案里参議院議員がやっと逮捕された。朝日新聞は2面では「前法相の逮捕 前代未聞」という見出しをつけた。テレビのニュース番組でも前法相ということが強調されていた。
河井前法相は令和元年9月の就任記者会見で「国民の皆様の安全と安心を守るために全力で汗を流す,そのためにこそ法務省は存在をしていると,私は,そう確信をいたしています。そのための法的基盤の整備という大変重大な使命を帯びている,また同時に法務省の英文名は,「Ministry of Justice」,社会正義の実現という崇高な使命も持っていると考えます。」と述べた。
その言葉と裏腹に、法の最高責任者である人物が、妻の議員当選のために買収という脱法行為をした疑いで逮捕されたのだ。つい先日には東京高検検事長の黒川氏が麻雀賭け賭博で辞めた。何といういい加減な法務省だろう。
河井前法相は安倍首相の側近で、首相補佐官や党総裁外交特別補佐官として重用された。また菅官房長官とも関係が深かった。
参院選挙に当たって、案里議員に白羽の矢を立て、首相は地元の山口県下関市から複数の秘書を広島に送って応援させ、自らも応援に立った。党からは通常の10倍の1億5000万円もの資金を与えている。
検察は94人に2570万円を地元議員や後援会や陣営関係者に渡した資金の出どころや金の意味を追及している。
黒川氏が検事総長になれば、河井夫妻の買収容疑については葬られると言われていたが、検事総長は林東京高検検事長になると言われるので、安倍首相や菅官房長官に忖度することなく徹底的に調べて欲しい。
安倍首相は「法務大臣に任命したものとしてその責任を痛感しています」と述べたが、いつもの決まり文句で誤魔化そうとしている。責任を痛感しているなら具体的にどうするのかを国民に分かるようにしなければならない。
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スシローこと政治評論家の田崎史郎氏は以前テレビ番組で、政治家の地元事務所では、選挙の際にウグイス嬢に規定を超える日当を支払ったり、公職選挙法に違反するようなことを大なり小なりやっているのが実態? だと。ただ、政治家に人望があり事務所の結束が固い場合には表沙汰にはなりにくい。河井夫婦の事務所では退職する職員が多く、河井夫婦の人望がなっかたのであろうと彼らしい見方をしていた。人間には顔相というものがある。特に安里の立ち居振舞いや表情を見ていると鼻持ちならないものを感じる。それにしても自浄作用のない自民党に40%近い支持率を与える国民に最大の責任があると思う。これでは驕るな、増長するなというのが野暮である。
投稿: Toshi | 2020年6月20日 (土) 06時50分